Inside Asian Gaming
2019 年 11月 IAG JAPAN 47 2019パワー50 Japan’s rules also mandate that each IR include 100,000 square meters (1.1 million square feet) of MICE space, and that it promote and facilitate tourism to other parts of Japan, playing to Adelson’s roots in the travel business. Adelson’s non-gaming boldness undoubtedly resonates with Japanese authorities that want to highlight everything but gaming in IRs. The Venetian Macao opened with more than twice the retail space that existed in the entire market to that point. Its massive MICE space and 15,000 seat arena were similarly conceived to create new demand. LVS says Adelson remains engaged in major business decisions. However with cancer treatment on top of his 18 year battle with degenerative muscle disease neuropathy and advanced age, there’s the question of whether the company can thrive during a prolonged absence. Past performance suggests it can. When neuropathy struck Adelson in July 2001 and medication made him, in Adelson’s words, “a bit coo-coo” for the next six months, LVS nevertheless managed to win a Macau casino concession, arguably the most important event in company history. Adelson’s deputies found an investment partner – in the wake of 9/11, LVS couldn’t muster the US$500 million bank guarantee required to bid – and sold Macau on the LVS model. When Macau objected to its partner, LVS teamed with Galaxy Entertainment Group to secure a concession. After Adelson recovered, his insistence on building bigger and faster than Galaxy wanted to poisoned the partnership, and his stubborn brinksmanship gained a subconcession that allowed LVS to operate independently. One way to read that history: LVS can succeed without Adelson – current President and COO Rob Goldstein leads a capable cadre of lieutenants – but needs its resident visionary to achieve the extraordinary. 普通 の状況であれば、アジアゲーミング界でのシェルドン・アデルソン氏 の地位を評価するのはもっと簡単だっただろう。しかしラスベガス・サン ズは、2月28日に現在86歳のアデルソン氏が非ホジキンリンパ腫の治療 を受けていること、そして3回連続で業績報告を欠席したことを公表した ことを受け、同社の3Q19コールに戻ったにも関わらず そこに不確実性 が生まれている。 アデルソン氏がアジアトップのゲーミング帝国を築いてきたことに何 の疑いもない。今年は45億米ドルのEBITDAに向けて順調だ。そして彼 が会社を掌握していることも間違いない。LVSとマカオの運営子会社、サ ンズ・チャイナの会長兼CEOの役職に就き、妻のマリアム・アデルソン博 士はLVSの過半数株を所有している。シンガポールでは、アデルソン氏の チームが、絶対にうまくいかないと主張するストリップ支持者たちの声に 負けずに、ラスベガスに彼が開発したコンベンション主導型の統合型リ ゾートモデルを実施している。 マカオの当局者たちが、ベネチアン・マカオの建設地としてコタイを 提案したとき、その場所は誰も欲しがらない水浸しの荒野だった。しかし アデルソン氏はマカオのその当局に、その土地を渡してくれ、そして開発 すると伝えた。他のカジノライセンス保有者は誰も参入したがらなかっ た(ただし、メルコにザ ベネチアン マカオの向かいのシティー オブドリ ームスの土地を獲得させたと言われているローレンス・ホー氏を除いて) 。そして今、最高の立地を独占する3つの巨大なコタイリゾート、そして全 ての競合他社を合わせても追いつかない数のホテル客室数を持ってい ることで、サンズは定期的にマカオのゲーミング市場で最大のシェアを 占め、非ゲーミング収益カテゴリーと利益を絶対的に独占している。 LVSは、同社に合わせて作られているように思える規制がある日本IR への積極的な取り組みも続けている。同じようなカジノ面積の制限、住 民への入場税、そしてジャンケットプロモーターの不使用という状況の 中で、LVSは象徴的、かつ並外れて大きな利益を生み出すマリーナベイ・ サンズを作り上げた。日本のルールはまた、各IRに10万平方メートルの MICEスペースを含めること、そして日本の他の地域への観光を促進する ことを定めており、旅行ビジネスにあるアデルソン氏のルーツの強みを 活かしている。 アデルソン氏の非ゲーミング事業での大胆さは、間違いなくIRのゲ ーミング以外の要素全てを強調したい日本の当局の心に響く。ザ ベネ チアン マカオは、当時マーケット全体に存在していた小売りスペースの 2倍以上の広さの小売スペースと共にオープンした。同氏はその巨大な MICEスペースと15,000人収容のアリーナが同じように新たな需要を生 み出すと想像した。 LVSはアデルソン氏が今も大きなビジネス上の決定には関与してい ると話す。しかしながら、退行性筋疾患神経障害との18年間の闘病と高 齢に、さらにがん治療が加わったことで、長引くアデルソン氏の不在中に 同社が成功できるのかという疑問が出てくる。だが、過去の実績はそれ が可能であることを示している。 2001年7月に神経障害がアデルソン氏を襲い、その後6カ月間は薬の せいで、アデルソン氏の言葉でいう「少しオバカ」になった時、LVSはそれ でもなお、ほぼ間違いなく会社の歴史の中で最も重要なイベントであっ たマカオのカジノコンセッション獲得を成功させた。アデルソン氏の代理 人たちは、投資パートナーを見つけ(9/11の後、LVSは入札に必要な5億 米ドルの銀行保証をかき集められなかった)、マカオにLVSモデルを売り 込んだ。マカオがそのパートナーに反対した際、LVSはコンセッションを 確保するためにギャラクシー・エンターテインメント・グループとチーム を組んだ。 アデルソン氏が回復した後、もっと大きくもっと素早く建てる譲らな いスタンスのせいでギャラクシーとのパートナーシップは物別れし、そ して頑なな瀬戸際政策でサブコンセッションを手に入れ、LVSは独立し て運営できるようになった。その歴史を別の視点で解釈することもでき る。LVSはアデルソン氏なしでも成功ができるという見方だ。現社長COO のロブ・ゴールドスタイン氏は能力ある兵士の群を率いている。しかし、 並外れた偉業を達成するには常駐する先見の明を持った人物が必要 だ。
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