Inside Asian Gaming

特集 に中国大陸で5つのセミナーを後援し、あともう一つ予定されてい ますので、過去3年間で6つになります。 OG:マカオにおけるギャンブル依存症の最近の傾向をどう説明さ れますか? DF: 大幅に改善しました。期待通りであり、満足していると言えま す。サンズが最初のIR、サンズ・マカオをオープンする前、第一回有 病率調査は2003年に実施されました。その当時1.8%が病的ギャ ンブラー、さらに2.6%がギャンブル依存症に分類されましたので、 合わせて約4.4%がギャンブル障害に苦しんでいました。 最新の数字は2016年のもので合計約2.5%でした。2019年に ついてはまだ最終的なレポートをまとめているところです。ですの で、満足していると言いたいと思います。しかし繰り返しますが、さ らに多くのカジノやIRが開業し、そのアクセスが容易になっていま すので、継続した努力、そしてこの流れを保ち続けていかなければ なりません。 OG:典型的なギャンブル依存症患者というようなものはあるので しょうか? DF: 複数のグループ間で統計上の違いが見られます。カジノ やサッカーくじのギャンブラーは、マージャンなどの他の形式 のギャンブルやマカオジョッキークラブなどのソーシャルギャ ンブルと比べてギャンブル中毒になる可能性が高いと言え ます。過去16年間の統計を見ると、マージャンやジョッキーク ラブのギャンブラーが中毒にまでなることは非常に稀な一 方で、カジノ、サッカーくじではギャンブル依存がはるかに進 みやすくなっています。これはマカオでは、ギャンブル依存症 患者は基本的にカジノでの賭けまたはサッカーくじを行なっ ていることを意味します。その2つを合わせると約90%に達 します。 OG:ギャンブル依存症との戦いの中でマカオ固有の課題に はどのようなものがありますか? DF: マカオには大きな課題が1つあります。それが学校です。 率直に言って、学校は責任あるゲーミングの取り組みに関し てかなり保守的です。彼らは責任あるゲーミングを直接的に 推進したがりません。というのも学校の視点から見ると、ギャ ンブルというもの自体が存在しないからです。それが、我々 2019 年 8月 IAG JAPAN 73

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