Inside Asian Gaming
2019 年 8月 IAG JAPAN 71 There will be a high chance for the casino gambler and the soccer betting gambler to become addicted to gambling rather than other forms. カジノやサッカーくじのギャンブラーは、他の形式のギャンブル と比べてギャンブル中毒になる可能性が高いと言えます。 特集 マ カオでの「責任あるゲーミング推進活動」の第一 人者、デイビス・フォン教授は、マカオ特別行政 区政府のために40以上のギャンブルおよび観光 関連の研究プロジェクトを実施してきた。 教授は、コマーシャルゲーミング研究所所長と いう役職の他に、2017年からは現地の経済開発委員会顧問、2014 年からは人材開発委員会委員、そして2015年からは統計諮問委 員会の一員(マカオ大学代表)も務めてきた。 また第6期マカオ立法会議員も務めている。Inside Asian Gam- ingはフォン教授にインタビューを行い、教授が率いる責任あるゲ ーミング推進活動でマカオがどの程度達成したのか、そしてギャン ブル依存症を持つ人を特定し支援するための最新の取り組みに ついて話を伺った。 オスカー・ギハーロ:つい最近、責任あるギャンブリング(RG)プロ モーション2019を立ち上げられましたね。今年のRGの取り組み について教えていただけますか? デイビス・フォン: 今回初めて我々は、同じプラットフォームにいる 全ての利害関係者を招き、来年どのような取り組みを行うかを提 示してもらいました。これまでは、主催者として単に我々が何をす るかを発表していただけでした。ですのでカジノ事業者6社と3つ のNGOの代表者を含む全ての関係者が翌年にどのような取り組 みを行う予定かを紹介してもらうのは今回が初めてになります。 これは私にとって様々な利害関係者の計画全体を見る初めて の機会でしたので、比較を行うことができました。以前は全ての関 係者が単に社内トレーニング、社内プロモーションに焦点を当てて いたのに対して、今回は多くの取り組みで顧客、従業員、家族、そし てコミュニティに焦点を当てているのが見て取れました。RGの取 り組みというものはかなりクリエイティブかつ、多様化しています。 以前は責任あるゲーミングというものがどうあるべきかという メッセージを伝えるための非常に受け身のプロモーションでした。 今年は参加型のゲームやイベントなども見られます。取り組みの 創造性も楽しみも増しています。 OG:観光客をターゲットにした主な取り組みにはどのようなもの がありますか? DF: 観光客というのは常に主要なターゲットであり、主催者(マカオ 政府)は実際多くの資源を投入しました。ボーダーゲートには、過 去3年間毎年3カ月ずつ観光客をターゲットにした巨大な看板を設 置しています。また、政府の財源を使ってデジタルディスプレイに広 告も流しています。この他にも、DICJはいくつかの現地NGOのスポ ンサーとなり、中国でRGセミナーを開催してもらっています。すで
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