Inside Asian Gaming
2019 年 8月 IAG JAPAN 61 MGM Resorts Japan CEO Ed Bowers 日本MGMリゾーツのエド・バワーズCEO コラムニスト のプレッシャーを与えている。 このJgCパネルの大半の参加者は、「有力パートナーの役割を 果たすであろう日本の銀行は、このレベルの投資にオープンな姿 勢を見せている」と主張した。しかしながら、期間が短い事とこれら の条件の下での借り入れ関連費用のせいで、世界のお金がどれく らい市場に流れ込む可能性があるかについてはまだ回答が出て いないという状況だ。より強いバランスシートを持つ事業者には、 自己資本比率の低い会社よりも大きなアドバンテージが与えられ る可能性が高い。 パネリストの多くが、その割合はおよそ半々くら いになるだろうという意見で一致した。 地方レベルの企業でさえも、規制の枠組みが今後数カ月間で 確立される中で、大規模プロジェクトの財政的制約に関して深く 理解することが最優先課題となる。これには、日本企業そして運営 を行う相手企業の両方が財政面の課題、そして規制構造が事業 者への費用や規制当局への執行費用に与えるかもしれない影響 について、完全な透明性を持って確実に話し合うことが含まれる。 観光は推進力として、今でも翻訳で失われるもののないトピッ クの1つではあるが、最大の結果を出すためには、全当事者間の徹 底したコミュニケーションが必要だ。ある事業者は、観光は「プロ グラムのモデリングにおいて不可欠だ」、そして「他他県と協力した りして、IRへの訪問客に日本の全てを見てもらうよう仕向けていか なければならない」と話した。 日本側は、IRが成功するには、「広域な地方へと延びるはしごを 持ったハブ的役割を果たさなければならない」という非常に明確 なメッセージを発してきている。シンガポール、ラスベガス、マカオ の全てに、観光のハブとして成功したIRがある。ゲーミングとゲー ミング以外の資産を使って、IRは日本の他の地域への入口となら なければならない。 今後数カ月で規制プロセスが明らかになっていくにつれて、各 入札業者が全ての利害関係者に明確に日本IRのビジョンを示す 強固かつ多様なチームを構築することは不可欠であり、翻訳で何 も失われていないことを確実にしなければならない。日本はネバ ダ州、シンガポール、マカオそしてその他の主要地域ですでに確立 されている厳しい規制構造に頼る可能性が高い。ルール作りに関 するこれらの動きのひとつ一つが市場での機会だけでなく、事業 者への規制コスト、カジノ管理委員会、そして度合いは低いが地元 コミュニティに影響を与えることになるだろう。 日本はそれでも世界で最も大きなゲーミング機会の1つであ る。市場の可能性を実現するカギとなるのは、日本がカジノ管 理 委員会の発足、RFPプロセス、そして統合型リゾートの最大 3つの ロケーションの最終選択で前進する時に、「重要な意味を 持つ考 え方が、翻訳の中で失われないこと」を保証することだろう。事業 者、規制当局、政府担当者そしてその他の主要な利害関係者にと って、言葉の壁を打ち砕き、厳しく規制された市場の中で、成長を 可能にし、機会を提供する力強い市場を作り続けていくことが必 要になるだろう。簡単なように見えるかもしれない。しかし日本が 統合型リゾート開発の新基準を打ち立てるという目標を達成する ためには、これを実現することが絶対に必要だ 。
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