Inside Asian Gaming
2019 年 6月 IAG JAPAN 25 Korea's first integrated resort, the foreigner-only Paradise City in Incheon, opened its doors in April 2017. 2017年4月にオープンした仁川パラダイス・シティは韓国の初IRで国民入場制限がある 巻頭特集 の間となっている。 Summitas ClubのVIPエリアには20台のテーブルが置かれており、16 台がバカラ用、4台がポーカー用となっている。江原ランドは、198平米 の広さを持つクラブでの「メンバーシッププレイ」について口を滑らせる ことはしないが、VIPはプレイ中に部屋と食事以上の物を提供されるこ とはないと断言しており、チップ購入へのリベートがないことはもちろ んのこと、絶対に与信もないと話す。VIPにはより高いリミットやコンシ ェルジュショッピングなどの特別なサービスも提供されると言われてい る。VIPは昨年、15年前のカジノの総収益の3分の1以上となるゲーミン グ粗収益の15.5%を占めた。 ローリミットゲーム 8つのテーブルポーカーエリアでは、100,000ウォン(約9,100円)か ら100万ウォン(約91,000円)のバイインが要求される。ゲームはテキ サス・ホールデムで、ノーリミットではなくローリミットだ。ブラインド は2,000ウォンと5,000ウォンで、ベットはターンとリバーで10,000ウォ ンに上がる。3回のレイズが許可される最後以外のどのベッティング ラウンドでも、レイズは2回までで、最終のベット上限は40,000ウォン となる。 カジノフロアの入口がある階に、大半のゲーミングテーブルとカジ ノにある1,360台全ての電子ゲーミング端末が置かれている。その中 には197席のスタジアムエリアと驚くほど多種多様なスロットマシン が含まれており、そのどれもが1,000ウォンよりも大きなベットを受け 付けない。 ブラックジャックテーブルでは、10をスプリットしたり、ディーラー の手が6の時に14ヒットするプレイヤーを泣かせたり、馬鹿にしたり するような、下手なプレイに対して激高する江原の悪評判を示す場 面は見られなかった。しかしながら、外国人が節度ある距離に立って プレイを見ていると、ディーラーは「見るな」と怒鳴った。 外国人は、「その権限を持つ人に言われたのなら、立ち去るよ」と 答えた。誰もその言葉を理解していないことを確信して、ぶどうジュ ースを飲み続けた。 ノーサレンダー 主流であるマカオやマニラのカジノと比べて、江原ランドのブラッ クジャックには他にもいくつかの特異な点がある。サレンダーは使え ない。これら非常に熱心なプレイヤーの中で降参を考える人はあま りいないのだろう。スプリットでのブラックジャックではイーブンマネ ーのみの支払いとなる。 入り口近くにある高い天井を持つ当初からのカジノエリアには巨 大なティファニー式のステンドグラス窓が取り付けられており、その 下には無料の大量生産品では満足しない人用にチョコレートやフレ ッシュジュース、紅茶、コーヒーなどを販売するミントバーがある。ク リスタルラウンジでは、モダンな飲食エリアでスープやサンドイッチ、 スイーツなどが提供されている。パンジーでは、韓国料理の主菜のラ ンチとディナーが提供しされており、季節ごとのキムチが並ぶサラダ バーやデザートやコーヒーのビュッフェが用意されている。 2つのフロアに広がる新しいゲーミングエリアは、元々あったカジ ノよりも明るく清潔感のある雰囲気となっている。上の階には64台の テーブルが置かれ、マシンは設置されていない。そしてプレイを縮小 するために2018年初めに20台のテーブルが撤去されたの跡がはっ きりと見て取れる。金色のカーペットが所々が切り取られ、いくつか の場所ではフロアから配線がむき出しになっている。収益を減らすた めのさらなる取り組みとして、テーブルでは2時間ごとに20分の休憩 が取られ、ディーラーはデジタルのカウントダウンクロックをフェルト の上において、残り時間を表示している 。
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