Inside Asian Gaming

2019 年 2月 IAG JAPAN 27 込むことで10年前にパラダイスを追い抜いたが、その後パラダイスに追 い付かれた。JPモルガンの予測によると、パラダイスの2018年ゲーミン グ収益はGKLの4930億ウォンよりも29%多い6380億ウォンで、その差 は広がる可能性が高い。 GKLのソウルのカジノフロアはさらに賑わいを見せているが、モルガ ンスタンレーは上昇傾向は限られると見ている。その理由には、今後 変わる可能性はあるが、GKLがジャンケット業者たちを遠ざけているこ と、そして当初仁川のライセンスに興味を見せた後はIR建設の計画を していないことが挙げられる。 パラダイスシティは現地にホテル客室を持っているため、同社の方 がプレミアムプレイヤーたちにより手厚いサービスを提供することがで きる。週末の稼働率は70%にまで改善したといい、それは韓国で滞在 型バカンスを意味する「ホカンス」によって後押しされている。しかし国 内のホカンス市場はゲーミング収益の助けにはならない。 仁川の永宗島自由経済区域は外国人用カジノモデルに適合する。 というのも、その場所は、K-PopやK-カルチャーでますます人気が高ま っているソウルへの入り口、仁川国際空港のすぐ目の前にあるからだ。 昨年1月に第二ターミナルが完成したことで、仁川は2017年に6200万 人で19位にり、後68万人以上が外国人用カジノを利用した。上海、北 京そして東京が全て飛行時間2時間圏内にあり、その全てがマカオより も仁川に近い。そして世界人口の4分の1が3時間半の圏内に住んでい る。ソウルまでは特急列車で43分だ。 プルコギはどこに? 全員がパラダイスシティや仁川に楽観的であるわけではない。報 告書の中で、JPモルガンのアナリスト、DS・キム氏は、フェース1-2の資 本コスト5300億ウォン、年間営業経費850億ウォンそして減価償却費 1100億ウォンはパラダイスが生み出す収益に対して「はるかに高すぎ る」と強く主張する。 アートパラディソの最高級ルームがゲーミングエリアから最も遠い場 所にあること、時計や宝石店と言ったカジノでの販売の主力商品の欠 如、そしてパラダイスが強調すると約束した「韓国らしさ」の欠如に対し 特集

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