Inside Asian Gaming
2019 年 1月 IAG JAPAN 23 従って、公開入札は明白なシナリオであり、最低限の資格要件、入 札者が公開を求められる情報、提出する提案書の内容、選定条件そし てそれらを定める条件を記載した入札プログラムのリリースによって 開始されるであろう。 そして、 公開入札自体はその後、マカオの行政長官によって任命 された特別委員会によって行われることになるであろう。 しかしながら、コエーリョ長官は、行政長官が「公開入札規則によ って決定された既存の規則に従う必要はない」、そして「新しい公開入 札規則を定める可能性がある(そうなる可能性はかなり高い)」と説明 している。 「以前の入札プログラムのほとんどの要件が新しい入札に移行 するだろうと信じているが、政府は新しい要件を導入し、既存要件のい くつかに与えられている妥当性(特に将来的なコンセッション契約のも とでのコンセッション獲得者の義務)の変更を希望している可能性が高 くなっている」と付け加えている。 ザ・イノベーション・グループのマイケル・ジュー氏は、6つ全ての オペレーターに財政面、社会面の両方でマカオの繁栄にどう貢献して きたか、そして今後それをどのように継続していけるのかを示すよう求 める「本当の再入札」は理にかなっていると言う。 ジュー氏は「ゲーミング以外の施設、マスマーケットモデルそして 中国人中心の顧客ベースよりも国際的な顧客ベースの開発を含むい くつかのアスペクトに隠された[多様性]により多くの焦点と注目が集 まると信じている」と述べている。 アルバレスによると、真の再入札とは、全ての入札参加者にとって 最も公平なシステムとして存在するものであり、既存の「ビッグ6」と新 しい競争相手が同じ立場で主張することを認めるものだ。しかし、彼は 「マーケットですでに営業し成功しているコンセッション保有者からの 入札に大きな比重が与えられるべきだ」と提言している。その中にあ る公益につきものである理由というのは、波風を立てたくないというも のだ。そのロジックは、「始まったものを変えるな」ということだと思う。 「過度に比重を置きたいということを無しにしても、既存の全て のオペレーターは、(他の企業/ビジネスマン同様)自社の利益を追求し ているだけにも関わらず、マーケットにかなりの利益をもたらしている ことが証明されている。 もし上述のオペレーターが再度コンセッションを与えられるので あれば、ここでカギとなるのは、オペレーターたちがその地方に付加価 値をもたらし続けることを確かにするマカオ政府側の交渉人だろう」 12月の文書で、投資顧問会社バーンスタインは、マカオにある米 国拠点の3つのコンセッション保有者に関して、マカオのコンセッション 更新がラスベガス・サンズ、ウィン・リゾーツそしてMGMリゾーツの投資 家の間で最も懸念されていることであると述べた。しかしアナリストた ちもまたすぐに、それらの懸念の多く、特に既存のコンセッション保有 者のいずれかがライセンスを失う可能性に関して、その不安を和らげ る発言をしている。 特集記事
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