マカオのカジノコンセッション保有者は、年末までにジャンケット業界に終止符を打つ動きとして、ジャンケットプロモーターとのすべての契約を終了しようとしている。
この24時間の間、IAG はコンセッションを保有する全6社が継続的に議論を行っていると聞いており、その全般的な主題はジャンケットとの既存の契約をすべて12月末までに終了するということのようだ。
IAG はまた、コンセッション保有者1社が今月で契約終了の旨を伝えるジャンケット宛の手紙を確認している。これは、マカオのゲーミング監察協調局(DICJ)が与信枠の発行を禁止する新たな指示を出した後のこと。
IAG は、コンセッション保有者の6社の中には他社が近日中に行動を起こすことを期待して、「様子見」の姿勢であることは承知しているが、現時点では、非常に短い時間内に6社すべてが公に決定を発表するか、または業界内で知れ渡ることになる可能性が高いようだ。
各コンセッション保有者は、各ジャンケットとの個々の契約条件により幾分制約されてはいるが、DICJの2022年度のジャンケットライセンスの発行期限が1月1日に迫っていることも一因の可能性がある。
一部の業界の専門家は、マカオのジャンケットは、シンガポールと米国の規制当局によって認可された国際的ゲーミングプロモーターの「旅行代理店」スタイルに更に類似した「国際的なマーケティングエージェント」として生き残ることができると推測しており、もはや与信枠を与えたり、コンセッション保有者との収益分配に基づいてブランド化されたVIPルームを別々に運営したりすることはない。
DICJがジャンケットの再ライセンスにどのように取り組むか、あるいはライセンスが発行されるかどうかさえ未だ不明であるが、そのライセンス数は2013年の最高235件から2020年の95件、2021年は85件と既に減少の一途を辿っている。その数は2013年以来毎年、例外なしに減少している。
DICJは声明の中で、ジャンケット事業の終了に関する通知をコンセッション保有者からまだ受け取っていないと述べた。しかしIAG が発表したように、サンシティグループが運営するすべてのマカオVIPクラブが、 犯罪組織関与、違法賭博、マネーロンダリングの容疑でアルビン・チャウ最高経営責任者(CEO)が逮捕されたことを受け、先週閉鎖された。香港上場企業、サンシティグループ(香港:1383)は、ロシアのウラジオストクにある統合型リゾートのティグレ デ クリスタルやベトナムのホイアンのホイアナ、フィリピンのマニラで開発中のウェストサイドシティ・リゾートワールドに対するサンシティの収益を保持し、取引を続けている。