社長兼CEO
MGMリゾーツ
業務執行取締役会長
MGMチャイナ
パワースコア: 952
昨年の順位: 21
評価理由
- スティーブン・ウィン氏と共にミラージュのオープニングチームに参加
- 前任のジム・ムーレン氏がスタートした「資産軽減」戦略を継続
ビル・ホーンバックル氏がジム・ムーレン氏に代わってMGMリゾーツの社長兼CEOに就任してから1年と少し。彼は一刻も無駄にすることなくその職を自分のものにした。
新型コロナの感染が広がる真っただ中、全責任を負う立場に就いたホーンバックル氏の最優先事項はMGMの流動性を強化することであり、MGMがMGMグロース・プロパティーズに持つ株式をおよそ70億米ドル(7,700億円)で売却し、そしてラスベガスのシティ・センターに持つ50%の株式を売却することでそれを成し遂げた。
それらの追加資金が日本で役立ちそうだ。同社は最近、参加するコンソーシアムが大阪での統合型リゾート設置運営事業予定者に選定されたことを正式に発表し、現在2022年の日本政府による承認を待っている。
MGMとコンソーシアムパートナーであるオリックスは、大阪での総事業費が1兆800億円になると見積もっているものの、ホーンバックル氏は最近の業績報告の中でMGMの初期投資は25億米ドル(2,700億円)以下になると見込んでいると述べた。
予想通り、大阪にIR開発のゴーサインが出されると仮定すると、MGMリゾーツは、日本の全ての大都市の中で唯一、IRのカジノ事業者になり、マカオで運営する既存施設を考えると、アジアでの主要プレイヤーとしての地位を固めることになる。
18歳でバーテンダーとなり、その後ラスベガス・ジョッキークラブのバスボーイとなったホーンバックル氏が、世界ゲーミング界のトップにまで上り詰めた激動の旅は、これで最後のピースが揃うことになる。