会長兼CEO
マルハングループ
パワースコア: 955
昨年の順位: 19
評価理由
- 1957年にマルハンを創業し、90歳になっても経営に参加
- 収益面で日本最大のパチンコ事業者
パチンコ業界もコロナ禍には耐性がなかった。すでに衰退へとじわじわ進んでいると見られていた業界の下降に新型コロナが拍車をかけた。
ピーク時の1995年には1万8,000店、遊戯人口が3,000万人と予想されていた時代から、店舗数は2018年末までに1万60店、2019年に9,638店にまで減り、2020年にはついに8,302店にまで減少した。遊戯人口は1,000万人を下回 ったと言われている。
群を抜いて規模の大きなマルハンのような事業者にとって、これは売上の大幅減となって襲ってきた。マルハンは2019年3月期に1兆5,500億円の純売上高を計上し、20年度は1兆5,100億円を計上した。コロナ禍の影響を大きく受けた直近の会計年度には、売上高はさらに26.5%減少し、1兆1,100億円となった。
それにも関わらず、同氏の息子でマルハンのCOOを務める韓裕(ハン・ユ)氏のサポートを充分に受けながら、90歳となった創業者の韓昌祐氏の勢いが衰えることはない。
1957年創業のマルハンは、2002年に100店舗に、2006年に200店舗、2014年には300店舗を突破した。多くの場合、規模の小さな同業他社が作る施設よりも広大で魅力溢れるマルハンのパチンコ店には一部郊外の立地にレストランやその他娯楽施設を備えている。一方、マルハンはカンボジアとミャンマ ーで金融事業に参入しており(2008年にカンボジアで開業したマルハンジャパン銀行は当時、東南アジア諸国初の日系商業銀行)、その経営多角化は順調であるようだ。