マネージング・ディレクター
マリーナベイ・サンズ
国際開発部門マネージング・ディレクター
ラスベガス・サンズ
パワースコア: 964
昨年の順位: 36
評価理由
- アジアで最も高い評価を受ける統合型リゾートの構築に一役買った
- 33億米ドル(3,600億円)規模のマリーナベイ・サンズ拡張を監督
ジョージ・タナシェビッチ氏が、役員入れ替えの一環としてマリーナベイ・サンズの社長兼CEOを退き、マネージング・ディレクターを引き受けてから1年と少しが経過した。現在は日々の業務よりも、地方の開発の機会により焦点を当てている。
しかし、長年ナンバー2を務めたアンドリュー・マクドナルド氏が7月に引退したことで、タナシェビッチ氏は今、かつてない程に忙しくしている。
マクドナルド氏は、ポール・タウン氏と共にマリーナベイ・サンズ(MBS)を取り仕切ってきた。同氏の辞職後、タウン氏が最高執行責任者の職に就き、現場に1人足りない状況となり、MBSがコロナ禍を切り抜ける方法を描いていく中で、タナシェビッチ氏のシンガポールでの経験がはるかに重要なものになっているようだ。
その一方、今年に入って親会社であるラスベガス・サンズ(LVS)が62億5,000万米ドル(6,900億円)でラスベガスの資産を売却したことで、同社の世界進出の取り組みを監督する54歳のタナシェビッチ氏の役割は大きくなるばかりだ。LVSは日本から撤退したが、どこになろうとアジアでのあらゆる別の機会を模索していくという意図を述べている。
タナシェビッチ氏は、3,600億円をかけたMBSの拡張という、小さいとは言えない案件も抱えている。今後数年間で大きな勢いを得ると見られているこの計画によって、このシンガポールの象徴的な観光スポットには4つめのタワ ーが加わり、1万5千人収容のアリーナ、新たな屋上アトラクション、そして追加のMICEおよびゲーミングスペースが加わる。