今年のアジアンゲーミングパワー50審査委員8名を紹介する。
アンドリュー・W・スコット
(審査委員長)
Inside Asian Gaming副会長兼CEO
アンドリューはゲーミング業界専門家であり、メディアパブリ ッシャー、コメンテーター、アドバイザーなどの顔を持つ。マカオで12年以上暮らしている。
Inside Asian Gaming(IAG)および親会社O MEDIAの副会長兼CEO。 IAGは月刊誌を発行し、約28,000人の業界関係者に毎日Eメールニュースレターを配信する。IAGのウェブサイト、asgam.comは世界で最も閲覧されているB2Bゲーミング業界メディアウェブサイト。LinkedInアカウントのフォロワー数は 2万人以上。
IAGは数多くのゲーミング業界ビジネス・ソーシャルイベントを企画し、コンサルティングおよびアドバイザリー部門を持ち、多くの見本市新聞を発行する。また、IAG Japanを発行する日本支部を継続して運営している。
1993年にオーストラリアで商学部学士号を取得し、2019年にはマカオ大学国際統合型リゾート経営学修士コースを優秀な成績で修了した。スポーツベッティング小売事業、カジノトレ ーニング専門学校、およびIRポーカールームを立ち上げ、運営している。
マカオゲーミング管理協会の永久会員、ポーカートーナメントディレクターズアソシエーション会員、香港董事学会フェロー会員、国際ジャーナリスト連盟会員、そしてマカオポルトガル語・英語通信協会の会員。
ベン・ブラシュク
Inside Asian Gaming 編集長
ベンは1999年、いくつかの主要な出版物でシドニーでスポーツジャーナリストとしてキャリアをスタートさせ、その後、深夜に頻繁に放送されていたTVポーカー番組に興味を持つようにな った。間もなくゲームをプレイするだけでなく、記事も書くようにもなり、 PokerNews Australasiaの編集者となって、2008年に初めてマカオに足を踏み入れた。
2013年2月、World Gaming Magazineの編集長に就任し、その後High Life、Hengqin Record などO MEDIAが編集に携わるものを監督するようになった。そして2017年に最高コンテンツ責任者に就任した。
2016年にInside Asian Gamingの編集長となり、それ以来ゲーミングというビジネスをかつてないほどに深く探求してきた。2017年4月に業界トップの日刊メールマガジン、 IAG Break-fast Briefingの立ち上げにおいて大きな役割を果たした。
グラント・ボウイ
マカオ大学博彩研究所 諮問委員会委員
グラント氏は、MGMチャイナホールディングスの元最高経営責任者兼執行役員で、2020年5月31日に退職した。会社全体の管理、戦略的発展および拡大を担当しており、MGMマカオとMGMコタイの指揮・運営などを行った。同は、2008年8月に社長としてMGMに入社した。それ以前は、マカオのウィン・リゾーツで2003年から2007年まで社長兼ゼネラルマネージャーを務めた。マカオに来る前、オーストラリアのパーク・プレイス・エンタ ーテインメントで16年を過ごしたグラント氏は、ゲーミング、一般財務およびホテル運営の上級職を歴任した。最後の役職は、オーストラリア全事業を監督するエリアシニアバイスプレジデントだった。
グラント氏はニュージーランドで学び、1980年にオタゴ大学で商学の学位を取得した。2015年から2017年まで大手金融誌「Institutional Investor」の「All-Asia Executive Team」調査で3年連続「Best CEO」に選ばれた。現在は、マカオ大学博彩研究所の諮問委員会委員およびクイーンズランド大学観光・レジャ ー経営学部の非常勤教師を務めている。これまでに、豪連邦政府の観光予測協議会(Tourism Forecasting Council)委員、クイ ーンズランド州責任あるゲーミング諮問委員会委員、そしてギャンブル全国諮問委員会の委員を務めた経験を持つ。
デイビッド・グリーン
ニューページ・コンサルティング会長
デイビッド・グリーン氏は2010年初頭にマカオで設立されたニューページ・コンサルティングの創業者であり会長。以前はプライスウォーターハウスクーパース(PwC)マカオのゲーミング部門部長を務めていた。オーストラリア国民で、マカオの永住権を持つ。2004年にPwCのパートナーを引退したものの、アジアゲ ーミング業界で同社の事業をさらに発展させるために2005年に再び加わった。
マカオに14年以上居住し、特別行政区政府と共にカジノ産業の自由化と規制に取り組んだ。
弁護士と会計士の資格を持ち、ゲーミング業界ではアデレードカジノ、ブックメーカー、コミュニティベースのマシンゲーム、スポーツくじそして競馬産業を規制する南オーストラリア独立賭博局( Independent Gambling Authority of South Australi)のメンバーおよび会長を7年間(1995年から2002年)務めるなど多くの経験を積んできた。南オーストラリアの消費者庁元長官で、その立場の中でオーストラリアの新しい競争法の交渉に州を代表して参加した。
メルボルン大学法学部修士号を取得し、ローザンヌの国際経営開発研究所では優秀な成績でMBA課程を修了。またメルボルン大学では商学部の学位も取得している。1977年にオーストラリアで司法試験に合格した。
デスモンド・ラム
マカオ大学 統合型リゾート・観光業教
デスモンド・ラム教授はケンブリッジ大学クレアホール終身会員で、香港浸会大学継続教育学院名誉学員。インターナショナル・ゲーミング・アワードおよびG2Eアジアゲーミングアワードの審査委員を務め、学術誌「International Gambling Studies」の地域担当編集補佐も務める。
IR関連の問題を幅広く扱う論文を執筆・発表しており、一流のビジネス誌にも掲載されている「。Chopsticks and Gambling」および「Casino Management in Integrated Resorts」の著者。
これまでにケンブリッジ大学クレアホールフェローシップや2016年アジア・ゲーミング・アワード新興リーダー賞など多数の研究賞や業界賞を受賞している。
オーストラリア、シンガポール、香港、マカオそしてマレーシアで教鞭をとり、ゲーミング、マーケティング、観光およびホスピタリティ分野を扱う大学のコースや幹部ワークショップを多数実施してきた。
メリナ・レオン
Yeewood Consultancy マネージングディレクター
メリナ・レオン氏は広報、総務、地域社会問題およびイベント運営などで30年以上の豊富な経験を持つ。多くの企業で上級職を歴任し、コタイ・ウォータージェットでは最高執行責任者、サンズ・チャイナでは広報および地域社会担当のシニアバイスプレジデントを務めた。現在、中国人民政治協商会議第12期陝西省委員会委員、広東省女性連合会第13期実行委員会マカオ代表、マカオ商工会議所理事、そして中国海外友好協会(中華海外聯誼會)のマカオ委員を務める。
ルイ・ピント・プロエンサ
法律事務所MdME マネージングパートナー
プロエンサ氏は、香港やリスボンにも事務所を持つマカオの大手法律事務所MdMEのマネージングパートナー。ポルトガル国籍を持ちながら、2008年から暮らすマカオの永住者でもある。ポルトガルのコインブラ大学法学部を卒業し、ポルトガル弁護士会(2008年)、マカオ弁護士会(2008年)そしてアンゴラ弁護士会(2018年)から開業の承認を受けている。
M&Aを専門としており、規制の厳しいセクターを得意としている。プライベート・エクイティ取引に関わることが多く、様々な業界で多くの実績を持つ。広範囲に及ぶ企業問題、M&A問題に関して顧客にアドバイスも行っており、企業再建、債券発行、取締役会レベルでの戦略上のアドバイスなどを取り扱う。定期的に発行体や引受会社に、マカオでの持ち分上場に関する提言を行っている。
同は、普段マカオおよびアジア太平洋地域のカジノ事業者、投資家そしてゲーミング技術会社の代理を務めるゲーミングセクターでの実務に焦点を当てている。また、ゲーミング政策および規制枠組みを構築する新興市場の政府にもアドバイスを行っている。
また、世界25以上のゲーミング地域をカバーする法律事務所のネットワーク「Lex Mundi Gaming Solution」のグローバルチェアも務めており、「国際ゲーミング・アドバイザーズ協会」の評議員にもなっている。
マイケル・ジュー
ザ・イノベーション・グループ 国際事業・企画分析部門SVP
豊富な経験を持つゲーミングおよびホスピタリティ業界専門コンサルタントのマイケル・ジュー氏は、世界中のレジャー、エンターテイメント、ナイトライフ、ゲーミング、観光およびホスピタリティ業界の特徴的な顧客ベースにサービスを提供する。独特の文化的背景をフルに活かし、関連するセクターで奥深い開発および運営経験を活用しながら、包括的な分析スキルを発揮する。
アジア太平洋地域、米国およびヨーロッパでの大規模統合型リゾート(IR)および中規模ゲーミング施設開発・運営を専門とする。グローバル・ゲーミング・ビジネス誌の「40 Under 40(40歳以下の40人)」に選ばれており、業界の会議やサミットで頻繁に講演を行い、アジア太平洋地域の主要IR業界メディアのアドバイザーを務める。
これまでに、ラスベガス・サンズ社でマカオ、シンガポール、その他地域での開発に関する幅広いプロジェクトを監督した経験を持つ。
コーネル大学ホテル経営学部ホスピタリティ管理学でMBA(経営学修士)を、そして北京大学で哲学学士号を取得した。ワシントンD.C.の米国米中関係委員会(National Committee onU.S.-China Relations)、そしてホノルルにあるハワイ東西センタ ー(East-West Center)のフェローを務めた経験を持つ。