代表取締役社長
株式会社ユニバーサルエンターテインメント
パワースコア: 721
昨年の順位: 32
評価理由
- 独自の統合型リゾートを運営する唯一の日本企業の代表
- 2017年にユニバーサルの創業者である岡田和生氏を退陣させた
他のアジアでのランドベースゲーミング事業者幹部たちが日本市場参入の機会を失ったことに落胆している間、オカダマニラのトップである富士本淳氏は前に進み続けている。
先月、オカダマニラの所有者でユニバーサルの子会社タイガーリゾート レジャー アンド エンターテインメント インクは、マイアミを拠点とする26Capital Acquisition Corp.との逆合併に続き、ナスダックに米国預託証券を上場すると発表した。今回の上場は、2億7,500万米ドル(約313億円)の資金調達目標を予想しており、フィリピン最大のカジノリゾート完成に活用される予定である。
2年近く続いているパンデミックの苦境の後に、フィリピンは、より迅速に市場を開放することを迫られており、今の時期が最善と思われる。またシンガポ ール同様、フィリピンは中国政府からの圧力と不透明な海外旅行回復からのランドベース事業への影響を回避するために国内マス市場の成長を確立している。
岡田氏の控訴を日本の裁判所が最近却下したことにより、同氏と元上司である岡田和生氏との権力闘争は法的には完結しており、権力を奪った者(見方によっては救世主)の同氏には、伝統的なパチンコが衰退したとしても、ユニバーサルエンターテインメントを成長軌道に乗せるための道が開かれている。
どんな業界にもサクセスストーリーは必要であるが試練がつきものである。同社のフィリピンプロジェクトに関する岡田和生氏とスティーブ・ウィン氏の争い、そして両者のそれぞれ本拠地での失脚は、パンデミック後に世界で最も収益性の高いカジノのひとつを誕生させることになった。