10月のマカオのゲーミング粗収益(GGR)は、9月に比べて25.8%減の43億7,000万パタカ(約621億円)と激減した。
これは、9月下旬にマカオで新型コロナウイルスの感染が小規模で発生し、隣接する珠海市ではマカオからの入国者全員に14日間の強制検疫を課す措置がとられたことによるもの。
この措置は、マカオの主要な観光地を事実上閉鎖するものであったが、マカオの全住民を対象とした2回の集団検査で陽性反応が出なかったため、10月19日に解除された。
本日、ゲーミング監察協調局(DICJ)2日(火)に発表した情報によると、10月のGGRの結果は2021年で最悪であり、GGRが22億1,000万パタカ(約314億円)にとどまった2020年9月以来の低水準となった。また、72億7,000万パタカ(約1,034億円)だった2020年10月と比較しても40.0%の減少となっている。
2021年1月から10月までのGGR合計は、前年同期比57.3%増の751億5,000万パタカ(約1兆687億円)となった。
Inside Asian Gamingが報じたように、珠海市が強制検疫を解除して以来、マカオへの訪問者数は回復に向かっている。マカオ政府事務局の報告によると、10月20日から28日までの1日あたりの訪問者数は平均25,000人を超え、先週金曜日の26日には最高の28,299人を記録したとのことだ。