フィリピンのゲーミング規制当局であるPAGCORは、ゲーミング事業からの収入が2021年9月30日までの3カ月間で222.8億比ペソ(約503億円)となったのを報告した。これは2020年の同時期と概ね一致しているが、6月の四半期と比較すると51%増加した。
未だ続く新型コロナによる制限で国内の一部地域、特にマニラ首都圏でのカジノがフル稼働することが出来なかったにもかかわらず、この一連の結果は回復を見せた。
純利益は1億8,390万比ペソ(約4億円)で、20年第3四半期より38.6%高く、21年第2四半期の利益である7,910万比ペソ(約1.7億円)の2倍以上となった。
PAGCORの第2四半期の財務諸表によると、規制当局が9月四半期に委任されたチャーターの一環として支払ったゲーミング税と献金額が、第2四半期の77.6億比ペソ(約175億円)から増加し、117億比ペソ(約264億円)となっている。
マニラのカジノは、2020年にすでに長期間閉鎖されていたが、新型コロナの再拡大により今年の3月下旬〜4月下旬にかけて再び閉鎖していた。その後、8月初旬に再びマニラ首都圏を含む首都圏は、強化されたコミュニティー隔離措置(ECQ)の対象地域となった。
上記地域のカジノ施設は、最終的にフィリピンの新たな新型コロナ警戒レベルシステムの下、10月中旬には収容率30%で営業再開出来る許可を与えられた。