マカオ大学のグレン・マッカートニー教授によれば、ライセンスの再入札に先立って行われるゲーミング法の改正は、マカオをアジアの「娯楽都市」として位置づけ、地域におけるその役割を明確にすべきだと指摘する。
同教授は、今週行われたフランス・マカオ商工会議所のゲストに対し、「マカオのカジノコンセッション:不確実性に賭けるとは?」と題したプレゼンテーションを行った。その中で、ゲーミング法の変更を形成する主要な要因を分析し、最終的な結果にマカオの将来が大きく左右されることを強調した。
同教授によれば、この未来は中国の粤港澳大湾区の中核戦略と強く結びついているという。
「粤港澳大湾区の開発は最優先事項」と同教授。
「亨琴島、マカオ、香港、そして私たち全員がいかにして粤港澳大湾区に発展していくか、それが優先されている。私たちが目指しているのは、各都市がある特徴を持った魅力的な粤港澳大湾区だと思う」。
「マカオの場合、それはコタイ・ストリップと呼ばれる娯楽都市であり、そう位置づけられるのが妥当である」。
また、地域の同業者との激しい競争、新型コロナウイルスなどの公衆衛生上の危機の予測不可能性、消費動向など、マカオの中心的な観光産業に対する一連の脅威を指摘。これらの脅威は、マカオのゲーミング法を形成する上で十分に考慮されなければならないと述べた。
「このゲーミング法は、外部性を考慮して策定されなければならない。それは法律学者が考えることであるが、新型コロナが生み出した不況を無視することはできない。競争環境の問題、進化する中国の消費者、そして観光客市場を考え、地域の市場がマカオに来るような国際的な目的地をどうやって開発すべきだろうか?」