シンガポールは、10か国から隔離なしで渡航者の入国を認める範囲拡大後の隔離不要旅行枠組みの下で初の航空便を受け入れた。
シンガポールは、ドイツとブルネイからの到着便について10月8日から「ワクチン接種済トラベルレーン(VTL)」を運用してきたが、同枠組みの適用範囲を拡大し、英国、米国、カナダ、デンマーク、フランス、イタリア、オランダ、スペインが含まれるようになることを先週発表した。ブルネイ以外の国については、シンガポール国民が隔離なしで入国できる双方向プログラムを実施している。
対象国を拡大した枠組みからの最初の航空便2便が20日(水)、それぞれ英国とオランダを飛び立ち、合計250人の乗客を乗せて、シンガポールのチャンギ空港に到着したとザ・ストレーツ・タイムズが伝えた。
今回の到着便は、新型コロナとの共存に移行するシンガポールの取り組みにおける大きな一歩を意味している。同国は、ワクチン接種率が80%という節目に達した後の9月、国民に対する制限を緩和し始めていた。
当局はまた、来月VTLに韓国も加える予定で、その他オーストラリアなど多くの国々とも交渉を進めている。
シンガポール民間航空庁は、VTLの範囲拡大は、「世界を繋ぐ国際航空ハブとしてのこの国の地位を取り戻し、再構築するために、慎重かつ一歩ずつ行なわれている」とコメントした。