IR(カジノを含む統合型リゾート施設)事業をめぐる汚職事件で9月に実刑判決を受け、現在控訴中の秋元司前衆院議員が19日、自身のツイッター上で、今回の衆院選不出馬の理由について説明する文書を公開した。
東京地裁は9月7日、日本でのIR参入を目指していた中国企業「500ドットコム」側から現金300万円や旅費など計758万円を受け取ったと認定。贈賄側に裁判での偽証を依頼したとされる証人買収についても、秋元前議員が主導したと判断。地裁は「公人の倫理観はおろか最低限の順法精神すら欠如している」として、懲役4年、追徴金約758万円の判決を言い渡した。秋元氏側は即日控訴している。
「私、秋元司は、皆様にお支え頂き、お育て頂き、17年間。地元江東区、日本の発展の為、全力で活動してまいりました。しかし、人生本当に何が自分の身に降りかかってくるか分かりません。私が事件に巻き込まれ、自民党に迷惑をかける訳にはいかないと自ら離党しました」
公開した文書の中で、そう経緯を綴る秋元氏は、同氏の選挙区である東京15区で無所属で出馬することについて自民党に理解を求めてきたが、自民党から2人の推薦候補が決定されたこと、また自民党と戦うことは、自身の信条やこれまでの活動を否定することになることを理由に、今回の出馬を見送る決断に至ったと説明した。
秋元氏は「二審は、無罪になると思われますが、裁判を終わらせ党への復党を果たし、次回の選挙に向け準備をして参ります」と、引き続き無罪を訴えている。