マカオのカジノコンセッション保有者は、すべての従業員に対し新型コロナのワクチン接種を受けるか、経営陣が実施する厳格な新ルールの下で7日ごとに検査を受けるよう求める。
Inside Asian Gamingは、コンセッション保有者の6社すべてがほぼ同じ号令を出し、従わない従業員は職場への立ち入りを禁止されていることを把握している。
IAGがコピーを入手した内部メモの1つには、「陰性の核酸増幅検査結果を提示できない従業員は働くことが禁止されており、その従業員が事前に自己休暇申請を行い所属部門による承認を受けていない限り、懲戒処分を伴う正当な理由なき欠勤と見なされる」と書かれている。
またこれには、従業員は完全なワクチン接種を終えてない限り、毎週新型コロナ検査を受けなければならず、その費用を自分で支払う必要があるとも書かれている。1回目ワクチン接種をした人は、30日以内に2回目の接種を受けるか、定期的な新型コロナ検査を再開する必要がある。
この措置は、マカオのワクチン接種率を加速させるためのマカオのコンセッション保有者による最新の取り組みであり、マカオでは接種率約59%で停滞が続いている。新型コロナウィルス対応調整センターは先週、ワクチン接種率が80%以上に達した場合にのみ、マカオへの入境に関するゼロ・コロナ政策の廃止を検討するつもりであると述べた。
コンセッション保有者の全6社は以前、従業員にワクチン接種を勧奨することを目的としたワクチン接種ドライブを実施したが、義務付けを行ったのはこれが初めてである。
しかし、それを行ったのは彼らだけではない。シンガポールのマリーナベイ・サンズは今週、従業員の97%がワクチン接種済み、ソレアリゾート&カジノも従業員名簿の全員も接種を完了していると発表した。さらにオーストラリアのクラウン・リゾーツは、すべての従業員と客に適用を義務付けるワクチン接種方針を導入すると発表している。