マカオ政府は25日(土)午前9時の記者会見で、新型コロナウィルスによる新規市中感染者2名が確認されたことを認めた。これは、同日未明からマカオが「緊急感染予防対策」に入ったと発表したこと、また前夜に珠海市が、マカオ-珠海市間の往来用途に使用する検査結果の有効期間を7日から48時間に短縮するとしたが、24時間にさらに短縮したと発表したことを受けたものである。
9月28日〜10月1日まで毎年恒例の「中国国際航空宇宙博覧会」を開催する予定の珠海市は、9月26日の午前6時〜9月29日未明の深夜までに珠海市に入るすべての個人が14日間隔離されると発表した。
マカオ政府は、9月25日(土)午後3時〜28日(月)午後3時まで、72時間に渡る強制検査作戦を即刻開始した。この期間中に検査を受ける必要があるのは、すべての居住者と訪問者が対象。文化的および観光イベントはすべて中止されたが、同政府はゲーミングフロアや娯楽施設を閉鎖していない。
社会文化庁の欧陽瑜(Ao Ieong U)長官は、封鎖区域でのすべてのテストサンプルの確定結果が出た後で、政府は娯楽施設やゲーミングフロアを閉鎖するかどうかを決定すると述べた。これまでのところ、関連する赤色の封鎖区域と黄色区域でのテスト結果はすべて陰性であった。
2件の新しい市中感染症例(症例65と66)は、いずれも指定隔離検疫用ホテル(マカオ空港近くのゴールデンクラウンチャイナ)の警備員である。ケース64は、9月18日にトルコから帰国したマカオ市民で、同ホテルの10階での隔離期間を過ごし、9月24日(金)に新型コロナ検査が陽性であることが確認された。2人の警備員は同じ階で働いていて、輸入性のコロナ患者から感染したと考えられている。
2人の警備員が住んでいたマカオ半島のAvenidade Horta eCostaとRuada Palmeiraの2つの住宅地は、赤色区域に指定、封鎖されており、居住者は外出不可となっている。
マカオが72時間に渡る新型コロナの大規模強制検査を実施したのはこれで二度目であり、前回は8月4日午前9時〜8月7日午前9時までで、71万6,000回の検査が行われ、検査の結果は全員陰性であった。
最新のニュースでは、マカオのリゾートにとって繫忙期の1つである10月1日から始まるゴールデンウィーク期間におけるゲーミング収益に確実に弊害が出るに違いないとしている。これは、マカオが新型コロナパンデミックの封じ込めにおいて世界的に非常に成功した実績を持っているにもかかわらずだ。ミクロネシア、サモア、ソロモン諸島、マーシャル諸島の4つの太平洋諸島諸国とともに、マカオは、Worldometers.infoが追跡している世界の221カ国と地域のうち、死者がゼロで人口100万人あたりの感染者数が100人未満という世界で唯一の場所ある。