わずか24時間で26%急落し180億米ドル(約1兆9,698億円)以上の価値を失った1週間後の21日(火)、ゲーミング監察協調局(DICJ)が事業者とゲーミング法の改正案に関する初の協議を経て、マカオのゲーミング株は初めて回復の兆しを見せた。
同日、香港株式市場の終了時のマカオのコンセッション保有6社の時価総額は、先週の4,060億香港ドル(約5兆7,055億円)から4,320億香港ドル(約6兆709億円)に9.5%上昇したが、その数字は、先週の発表前の時価総額の5,490億香港ドル(約7兆7,151億円)をはるかに下回っていた。昨日21日に好調であったのは、MGMチャイナの7.14%増の5.85香港ドル(約82円)とウィンマカオの5.42%増の6.22香港ドル(約87円)である。
以前、Inside Asian Gamingが報道したように、投資家らはゲーミング法改正案の一部の詳細事項に動揺していた。なぜなら2022年6月26日に6社すべてのライセンス期限が切れる予定であり、現在20年間としているゲーミングライセンスの有効期限が短くなる可能性があるからだ。
提案された改正案には、 各ゲーミングコンセッション保有者内で、おそらく取締役会の立場で業務を直接監督する役割に任命される政府代表者の派遣が含まれている。また、コンセッション保有者に雇用された全て従業員やジャンケットオペレーター、及び関連会社に対し、彼らが「主要な従業員」と見なされるかどうかに関係なく適切な人材であると保証するための政府による見直し権限や、配当金支払い前の政府による承認要件も盛り込まれている。
しかし、DICJは20日(月)に行われた事業者らとの協議中、投資家の利益も念頭にあったことを示唆し、発行予定の新たなライセンス期間を決定する際に、マカオの雇用市場と投資家ために投資収益率の両方を考慮すると述べた。
そのニュースだけが市場に信用を与えているように見えた。
ギャラクシー・エンターテインメント・グループの株価は21日(火)に7日間の最安値である38.10香港ドル(約535円)から3.5%上昇して、41.75香港ドル(約587円)となった。MGMチャイナは7.14%増の5.85香港ドル(約82円)、サンズ・チャイナは3.98%増の15.68香港ドル(約220円)、メルコ・インタナショナル・デベロップメントは4.5%増の9.81香港ドル(約138円)、SJMホールディングスは2.42%増の5.50香港ドル(約77円)となった。
メルコリゾーツの株価は3.0%下落して10.04米ドル(約1,098円)となったが、7日間の最安値の9.81米ドル(約1,073円)からは上昇した。
マカオ政府は、一般市民と4回に渡る協議セッションを9月29日に初めて行い、残りを10月9日、10月13日、10月19日に開催する予定であるが、投資家らは間違いなくその時を注意深く見守るだろう。