マカオのカジノに対する電子ゲーミング機器管理サービスの提供終了を発表してから4ヶ月後に、香港のサクセス・ドラゴン・インターナショナル・ホールディングスは、グランドビュー・カジノとカサ・レアル・カジノのスロットホールでEGMの提供契約を締結した。
両カジノは、キングストン・ファイナンシャル・グループが所有し、SJM リゾーツ S.A.のライセンスに基づき運営されている。
サクセス・ドラゴンは、同社の完全子会社であるエース・アドバンテージ・デベロップメンツがグランドビューとカサ・レアルのスロットホールで、最低120台の認定済みスロットマシンとマルチターミナルマシンおよび関連機器の供給、設置、管理を行う契約を締結したと9月17日(金)に発表。
今回の契約締結より、スロットマシンから得られるゲーミング粗収益からマカオ政府への納税額とSJMへの分配額を差し引いた純利益の一定割合を毎月受け取ることになる。
同社は、2020年12月31日までの6カ月間に外注のビジネスプロセス・マネジメント部門からの収益が57.7%減のわずか1,780万香港ドル(約2億5,200万円)にとどまったことを受け、両カジノとのこれまでの契約が切れた時点で電子ゲーミング機器管理サービスの提供中止を5月上旬に表明していた。
しかし、それらの契約が2021年4月30日および2021年5月31日に満了したにもかかわらず、カジノ経営者がグループに代わる新たなサプライヤーを見つけられなかったため、同セグメントの運営が継続されることを17日に明らかにした。その結果、新たな契約は遡及的に日付が変更され、グランドビュー・カジノは2021年4月30日から、カサ・レアルカジノは2021年5月31日からそれぞれ13ヶ月間が有効となり、さらに1年間の延長も選択できる。
同社は、「ワクチン接種率の継続的な上昇とマカオの観光産業の緩やかな回復に伴い、より良い市場環境の下で外注のビジネスプロセス・マネジメントの財務実績が改善するはずだ」 と述べている。