9月最初の5日間のマカオの1日平均GGRは、8月中に比べて74%増加し、10月のゴールデンウィークが好調に推移する可能性を示している。
サンフォード・C・バーンスタインとJPモルガンのアナリストが9月6日(月)に発表したところによると、9月1日から5日までの間に、マカオの事業者は合計で12億5,000万パタカ(約171億円)、1日あたり2億5,000万パタカ(約34億円)のゲーミング粗収入(GGR)を記録。
8月中の1日あたりの平均GGRは1億4,300万パタカ(約20億円)であり、中国本土での新型コロナウイルス規制が緩和され、マカオのGGRが1日あたり2億2,700万パタカ(約31億円)に改善された8月最終週よりも10%高くなっている。
バーンスタインのヴィタリー・ウマンスキー氏、ルイス・リー氏、ケルシー・チュー氏によると、VIP部門は8月に比べて1日の平均ボリュームが85%から90%増加し、マスのGGRも前月比で約60%増加しているとのこと。
しかし、9月上旬の平均値は1日あたりのGGRが7億3,600万パタカ(約101億円)だった2019年の同時期と比較すると、まだ66%も低い。
JPモルガンのアナリストであるDS・キム氏、アマンダ・チェン氏、リヴィー・リュー氏は以前、9月のGGRを1日あたり2億から2億3,000万パタカ(約27から32億円)の間でモデル化していたが、今回の強い回復により、「10月1日から7日のゴールデンウィークに注目が集まり、現在の渡航規制下で、更なる再開が始まる前の第4四半期から2022年初めにかけて、潜在的な繰延需要と回復が推測されるだろう」と述べた。
アナリストらは、ゴールデンウィーク中に1日あたり5億パタカ(約69億円)を超えれば成功とみなすべきだと指摘している。