任期満了に伴い、今月17日告示・29日投開票が行われる自民党の総裁選挙に、菅義偉 総理大臣が立候補しないことを表明したことを受け、立候補に必要な「議員20人」の推薦人集めが立候補を目指す同党議員の間で本格化している。
既に立候補表明している岸田文雄・前政調会長(64)や、出馬の意向を固めている河野太郎行政・規制改革相(58)の他にも、石破茂・元幹事長(64)、安倍前首相の支援を取り付けた高市早苗・前総務相(60)らも意欲を見せている。総裁選の後には任期満了(10月21日)に伴う衆議院議員総選挙が控えている。衆院選は10月から11月(最も遅い場合で11月28日)に実施される見通し。
現在、立候補の表明をしている岸田氏と、出馬へ意欲を示している石破氏は、2020年の総裁選で菅義偉首相と争って敗れている。志公会(麻生派)所属の河野氏は前回、麻生派が一致して管氏を支持する方針を決定したため、出馬を断念しており、今回は出馬への思いが強いと見られるが、麻生派全ての支持を得られるかは現状不透明だ。
また、今回の総裁選で誰が選出されたとしても、政府与党の自民党が国策として進めているIR整備政策について、大きな方針変更は無い、またはあっても限定的だとみられている。