フィリピンのゲーミングおよびITソリューションプロバイダーのDFNNは、自社のオンラインPIGOプラットフォームのInPlay.phが2021年上半期に1億1,390万ペソ(約2億5,200万円)、第2四半期には1億1,390万ペソ(約3億円)のゲーミング粗収益(GGR)を記録し、「紛れもない成功」を収めたと評価している。
DFNNはPIGO(フィリピン内陸ゲーミング事業者)制度に基づき、PAGCORから昨年11月にオンラインゲーミングのライセンスを発行された最初の企業となった。同制度は、新型コロナウイルスによる地上のゲーミング施設の閉鎖に対応するべく導入されたもの。カジノや統合型リゾートの事業者は、ライセンスを取得して既存の登録会員にオンラインギャンブルを提供でき、会員は国内ならどこからでもログインしてプレイできる。
同社の子会社IESTが運営するInPlay.phは昨年末に市場に投入され、2021年6月30日までの6ヶ月間で25億ペソ(約54億円)の総ベットを記録。第2四半期の収益は、第1四半期の1,390万ペソ(3,030万円)から816%増の9,990万ペソ(約2億1,800万円)となった。
「2020年と2021年の第2四半期を比較すると104%の増加を示しており、収益の好結果はInPlay.phの成功によるものだ」と、DFNNの社長兼CEOカルビン・リム氏。
「信頼性と利便性の高さから、顧客が(同プラットフォームを)利用するようになり、紛れもない成功を収めている」。
同社の上半期の総売上高は前年同期比17.2%減の2億6,890万ペソ(約5億8,500万円)、EBITDA損失は4,040万ペソ(約8,800万円)、純損失は7,690万ペソ(約1億6,700万円)となり、これはマニラでのゲーミング事業が一時的に停止したことに起因している。
同社はオンラインプラットフォーム以外に、PAGCORから電子ゲーミング機、スポーツベッティングエクスチェンジ、パリミュチュエル方式ゲームのライセンスを取得している。