新型コロナウイルス感染拡大を受けて中国本土で発令された渡航制限により、マカオのゲーミング粗収益(GGR)は8月9日(月)から15日(日)までの7日間で37%減少した。
投資顧問会社バーンスタインによると、1日のGGRは8月1日(日)から8日(日)までの平均1億2,500万パタカ(約17億円)から、この7日間でわずか7,800万パタカ(約11億円)にまで下落し、2020年9月以来の低水準となった。
マカオは全住民を対象とした大規模検査で新規感染者が確認されなかったため、すでに再開されているが、8月6日(金)から12日(木)までの訪問者数は7月に比べて78%減少し、その後は7月の平均値の50%とわずかに改善している。
8月最初の15日間を合わせた推定GGRは、2019年8月を87%、2021年7月を62%下回る15億5,000万パタカ(約211億円)。
同社アナリストのヴィタリー・ウマンスキー氏、ルイス・リー氏、ケルシー・チュー氏は月曜日の報告で次のように述べている。「新型コロナにより、旅行の実行と需要は先週悪化した」。
「マカオでは現在、中国の11省30都市以上の地区からの旅行者に対し、14日間の強制隔離または『健康管理』が行われている(ただし、先週に4省7都市がリストから削除された)」という。「中国における新型コロナの現状は、マカオへの旅行に支障をきたし、少なくとも1ヶ月は続く見込み」。
アナリストらは、8月のGGRが2019年8月を少なくとも80%、2021年7月を50%下回ると予想しており、9月も軟調に推移する可能性が高いとしている。