米国全土での商業ゲーミング収益が21年4-6月期に136億米ドル(1.5兆円)に急増し、過去の四半期記録を22%以上も上回り、累積需要が本物であると明確に示された。
米国ゲーミング協会からの情報によると、過去最高はこれまで19年第3四半期と21年第1四半期の2度記録された111億米ドル(1.2兆円)だった。しかしながら、第2四半期は過去のその記録を打ち破り、米国の2021年上半期の累計を248億米ドル(2.7兆円)にまで押し上げた。すでに2020年1年間の収益300億米ドル(3.3兆円)にも迫っており、商業ゲーミング収益が436億米ドル(4.8兆円)の過去最高にのぼった2019年をも上回る勢いで伸びている。
信じられないほどに素晴らしいこの結果は、コロナ禍による逆風にさらされ続けるアジアの事業者たちにとって心強いものであり、より良い未来が待っているというメッセージになっているはずだ。
AGAのビル・ミラー社長兼CEOは、「上半期の結果は本当に素晴らしい。たった1年前には商業ゲーミング収益が最低ラインだったことを考えるとさらに感慨深い。
これは我々の回復力、そしてお客様に安全な環境および世界レベルのエンターテイメント体験を提供することに対する我々の強い意思の証だ。」と語った。
AGAは、商業カジノを認める25州中22の州で、21年第2四半期のゲーミング収益が2019年の同四半期と比べて増加しており、25州中19の州で2019年上半期の数字を上回ったと述べた。
実店舗のカジノ収益は、定員および利用施設制限の緩和と継続した消費者需要が重なり、19年第3四半期に記録された最高記録を約10%も上回る118億米ドル(1.3兆円)となった。
AGAは、4分の3の商業カジノが第2四半期を5割の能力またはそれ以下でスタートさせたものの、ほぼすべての商業カジノが6月末までにフル稼働に戻ったと述べた。
ミラー氏は、「過去18か月間は、この業界が変わらず顧客や地域社会に尽くしながら、苦しい時を耐え抜くことができることを証明した。新型コロナはまだ過去のものにはなっていないが、2021年上半期の記録は業界の完全回復のための強固な基礎を築いたと確信している。」と述べた。