横浜市長選が8日に告示され、過去最多となる8人が届け出た。
立候補したのは、元横浜市議の太田正孝氏(75)、元長野県知事の田中康夫氏(65)、前国家公安委員長の小此木八郎氏(56)、水産仲卸業社長の坪倉良和氏(70)、元衆院議員の福田峰之氏(57)、元横浜市立大教授の山中竹春氏(48)=立憲民主党推薦=、現職の林文子氏(75)、前神奈川県知事の松沢成文氏(63)の8人(届け出順)。選挙戦の争点となっている山下ふ頭へのIR(カジノを含む統合型リゾート施設)誘致については、林文子氏と福田峰之氏の2人が推進を、その他の6人は反対を訴えている。
これまでIR誘致を推進してきた自民党市連だが、7月に小此木氏が誘致とりやめを訴え出馬の意向を示したことを受け、自主投票を決めた。小此木氏と林氏に支援が分かれる保守分裂となるが、菅義偉首相も小此木氏支援を表明しており、党所属の横浜市議36人のうち30人が小此木氏を支援するという。
今回の市長選は、横浜IRの進退がかかっている選挙であるという他にも、立候補者が多く、最多得票者が当選に必要な有効投票数の4分の1以上に届かず「再選挙」になる可能性もあると言われ話題になっている。