カンボジア当局は、タイからカンボジアに国境を越えようとして拘束された8人の男性が、ポイペトを拠点とするオンラインカジノでの就労を目的としていたことを明らかにした。
クメール・タイムズ紙(Khmer Times)によると、そのタイ人らは8月1日(日)の午前5時過ぎにタイ国境警備隊に取り押さえられた。尋問の際に彼らは、オンラインカジノでの就労を目的としていること、またそれを手助けしてもらうために密入出国請負業者を雇ったと話している。
カンボジアは2019年8月からオンラインゲーミングのライセンス発行を停止し、またフン・セン首相の命令に従い2020年1月1日に期限切れとなった既存のライセンスの更新を拒否した後、彼らは今回の計画を企てた。
オンラインゲーミングライセンスの発行を停止した際の声明では次のように述べている。「王国政府はこの命令に署名した日以降、カンボジア国内外でのオンラインギャンブル事業を行うためのガイドラインを廃止しライセンスの付与を停止する。
有効なライセンスを保持する企業には、ライセンスの期限まで営業することを許可する。その後、経済財政省はこれ以上ライセンスの更新を行わない予定だ。」と述べた。
この命令は中国からの圧力に従ったと考えられていたが、オンラインまたはオフラインのギャンブル目的で中国人民をターゲットとするすべての国々に対して明確な立場を示している。
カンボジアでは長い間カジノライセンスが発行されてきており、ポイペトやシアヌークビルのような場所にある多くのランドベースカジノは主にオンラインゲーミング運営の拠点として使用されていた。
しかし、カンボジア政府はオンラインゲーミングの運営が禁止されてから1カ月以内に20万人以上の中国人が国を去ったと発表した。彼らのほとんどが、これらのオンライン運営に従事していたと言われている。
1日(日曜)に逮捕された8人の男性は、先日の国境閉鎖措置に違反して越境しようとしていた。カンボジアは先週、ポイペトがあるバンテアイメアンチェイ州を含むタイと隣接する8つの州を一時的に閉鎖し、デルタ変異株の感染拡大抑制に尽力している事を明らかにした。