IR(統合型リゾート施設)誘致を目指す和歌山県は21日、和歌山IRの事業者公募における優先権者について、「クレアベストニームベンチャーズ株式会社及びClairvest Group Inc.のコンソーシアム」を選定したことを県のHPで公表した。
県はHP上で「和歌山県では、和歌山マリーナシティにおいて特定複合観光施設設置運営事業を実施するため、民間事業者の公募・選定手続きを進めており、2021年6月2日に優先権者候補を決定し、IR整備法第8条に基づき、和歌山市及び和歌山県公安委員会との協議を行っていたところです。この度、和歌山市及び和歌山県公安委員会との協議を踏まえ、優先権者を選定しましたので公表します」とコメントを出した。
ことし5月にはクレアベストグループと同じく和歌山IR参入を目指していたサンシティグループが、コロナ禍による経済的な先行きの不透明感などを理由に事業者公募辞退したことから、同公募の応募者はクレアベスト1者のみとなっていた。
県は今後、「県と優先権者が共同して、区域整備計画の作成を行う。その際、提案内容の更なるブラッシュアップ、事業実施体制の強化などを求めるとともに、地元経済の発展や地元雇用の創出等により、地元経済の振興に寄与するため、事業実施体制の強化にあたって、県内事業者が広く参画できるオール和歌山の体制づくりを求めていく。その上で、地域振興に大きく寄与し、国の観光立国政策に貢献する優れた区域整備計画を作成し、申請期限である2022年4月28日までに国への申請を行う」としている。