世界的ゲーミング大手のサイエンティフィック・ゲームズは、株式の81%を所有する子会社のSciPlay コーポレーションとの合併を提案した。これにより、デジタルテクノロジー部門が親会社の完全所有子会社となる。
現在同社が所有していないSciPlayの残りの発行済み株式を19%取得するという提案の下で、SciPlayの他の株主は、所有するSciPlayのクラスA普通株式1株につきSGMSの普通株式0.250株を受け取ることにより、サイエンティフィック・ゲームズの直接株主となる。同社によれば、これは、2021年7月14日の営業終了時のサイエンティフィック・ゲームズとSciPlayのそれぞれの終値に基づき、19億米ドル(約2,086億円)の企業価値と11%のプレミアムがあることを意味すると述べた。
この提案は、ロッタリーとスポーツベッティング事業の売却計画を発表する2週間後に実施され、これにより同社はデジタル部門に追加投資するためのリソースを提供することになる。
同社は、SciPlayの取締役会に送付された書簡の中で、以下のように述べている。「このような合併により、運用上、戦略上、財務上の大きなメリットと、各企業が単独で生み出すことができる以上の株主価値をもたらすと確信している。
さらに、SciPlayの一般株主は、現在SciPlayの約18倍の公開株を所有し、時価総額が70億米ドルという形式上の組織の一員となることで、取引の流動性が向上するメリットを受けるだろうと考えている。」
同社は別の発表で、「提案した取引は、当社がデジタル市場に特に焦点を当てたコンテンツ主導の成長企業になること、そして同社の製品と技術の価値を明かすと先日発表した戦略上でもう1つの重要な前進となる。 SciPlayは、魅力的なコンテンツを構築し、より完全なクロスプラットフォームの優れたゲームを開発するという当社の目的に完全に合致していると見ている。」と述べた。
ただし、この提案は関心の表明にすぎず、いつでも変更または撤回される可能性があることを強調した。