ゲンティンクルーズラインのクルーズは、乗客の1人が新型コロナウイルスの陽性反応を示したため、7月14日(水)にシンガポールへの帰港を余儀なくされた。
ストレイツ・タイムズ紙の報道によると、この40歳の乗客は、7月13日(火)に確認された陽性者と濃厚接触したことが認められ、船が帰港した際に医療センターに隔離されたのち、陽性反応を示したという。
ゲンティンのドリームクルーズは、11月にマリーナベイ・クルーズセンターから2泊3日の無寄港クルーズを再開。その際、客室や乗組員の部屋、共有スペース、娯楽施設の衛生管理の強化、食事や娯楽、共有スペースでのソーシャルディスタンスの徹底、安全な飲食物の取扱い、客室や共有スペースでの完全な換気など、厳しい感染予防対策が行われた。
また、最新の医療施設も完備しており、生後6ヶ月以上の利用客は、乗船前に検査を受け、陰性である必要がある。ドリームクルーズによると、先述の乗客はワクチン接種が完了しており、7月11日(日)の乗船時には陰性反応を示していたとのこと。
当のクルーズは14日早朝に帰港したが、他の乗客は客室に留まるよう指示され、すべての娯楽およびレクリエーション施設が閉鎖。同船には1,646名の乗客と1,249名の乗組員が乗船していたとされる。
同社によると、乗客が身につけていた装置、キーカード、監視カメラの映像などから船内の情報を収集したところ、1時間以内に全ての接触者が特定されたとのこと。
14日(水)の夜に出発を予定していたクルーズは、同船の消毒・洗浄などの徹底した対策を実施中にキャンセルされた。