ラスベガス・サンズは、新たにデジタルゲーミング投資チームの設立を発表し、ついにオンラインゲーミングに進出する。
同チームは、サンズ・キャピタル・マネージメントでの14年間の経験を経て同社に入社したデイビス・カトリン氏が先導し、同社が主にB2B分野を中心としたデジタルゲーミング技術への戦略的投資を行うことを目的としている。
同社の会長兼CEOであるロバート・ゴールドスタイン氏は、次のようにコメント。「当社は、業界におけるリーダーとしての地位の向上や、今後の成長に向けて最適と思われる戦略的段階を踏むことでのその実現を目指している」。
「デジタルゲーミングやその他関連サービスは、まだ開発の初期段階にあり、開発中の技術に投資する絶好の機会があると考えている」。
「当社のプラットフォーム、専門知識、財源と、デイビス氏率いる投資チームが、長期的に大きな利益をもたらす投資を行う上で、有意義な機会を提供してくれるはずだ」。
「そして、当社の統合型リゾートが一日にして完成しなかったように、忍耐強く長期的な投資を行うことで、デジタルゲーミング技術へのこれらの投資が当社と株主に大きな利益をもたらすと確信している」。
創業者のシェルドン・アデルソン氏はオンラインゲーミングに反対の立場だったが、同氏が亡くなった直後の1月に行われた決算説明会では、ゴールドスタイン氏は同社がラスベガスの資産の売却を検討中だと噂される中、オンラインゲーミングへの参入の可能性を示唆した。
「オンラインゲーミングについては、非常に強い考えを持っている」。
「現在は模索中で、具体的な話があり次第お伝えする。今は他のことと同様に、ただ調べているだけだ」。
3月にラスベガスのポートフォリオを62億5,000万米ドル(約6,900億円)で売却した同社は、アジアへのさらなる投資やテキサス州およびニューヨーク市での開発を、その莫大な資金の他の用途として挙げている。