セガサミーホールディングスは6月24日、定時株主総会と取締役会を経て決定した新経営体制を発表した。5月に発表されていた予定通りの内容。
代表取締役会長に里見治氏、代表取締役社長・グループCEOに里見治紀氏、グループCFOに深澤恒一氏の体制は変わらず従前どおり。取締役 専務執行役員の鶴見尚也氏と社外取締役の夏野剛氏が退任。村崎直子氏と石黒不二代氏が新たに社外取締役に就任した。
セガサミーホールディングスは、希望退職者の募集やセガ エンタテインメント(現GENDA SEGA Entertainment)などがグループから外れたことにより2021年3月期末の従業員数が前年同期比で4624人減の1万2388人となったことが伝えられていたが、悪い話ばかりではない。ゲーム分野のセガは、コンシューマーゲームが飛躍的に伸長し、2021年3月期の決算では、売上高1342億8500万円(前の期比41.7%増)、営業利益183億7200万円(同159.6%増)、最終利益256億2000万円(同425.9%増)と、かなりの増収増益となったほか、カジノ機器・遊技機器の製造や販売などを手がけるセガサミークリエイションの2021年3月期の決算では、最終利益が5億8200万円と黒字転換となっている。 (官報の誤記載。正しくは当期純損失5億8200万円 7/14訂正)
現在セガサミーホールディングスは、IR大手のゲンティン・シンガポールを中心としたコンソーシアムを組み、横浜IRへの参入を目指し事業者公募に入札している。同社は、市や国の選考を勝ち抜いた場合、横浜IR開発に最大で1,200億円を投資すると発表している。