カンボジアは、国内での新型コロナの感染拡大を抑えるためタイやベトナムとの国境を一時的に閉鎖した。
フン・セン首相は先週遅く、6月30日に新規感染者数が1,130件を記録し、過去7日間の1日あたりの平均症例数が927件となり、また1日の新規感染数が1,000件を超えたことを受けてこの措置を発表した。
特に同首相は、輸入感染症を阻止するため、東に隣接するタイと西に隣接するベトナムへの国境ゲートを一時的に閉鎖して、カンボジアへのすべての到着便をより厳重に監視するよう求めた。カンボジアにある100以上あるカジノは、タイとの国境近くのポイペトやベトナムとの国境近くのバヴェットなどの国境の町にある。ポイペトにあるカジノは、4月に閉鎖を命じられている。
また同首相は、国境が再開した際、国内に到着する全ての人々を対象とした迅速な新型コロナ検査の実施と、さらに多くの検疫センターの設置を行うよう命令を出した。
クメール・タイムズ紙によると、6月にタイから帰国したカンボジア人労働者らから検出されたデルタ変異株の新規感染症例が22件あった。
政府は、現在の感染拡大がすぐに沈静化の兆候を示さない場合には、同国をより厳しい封鎖措置に戻すことを余儀なくする可能性があると警告した。全国の総症例数は、昨年1年を通じてこれまで深刻な感染拡大を回避してきたが、現在は5万人を超え、死亡者数は602人となっている。
オー・ヴァンディン(Or Vandine)長官は、以下のように述べている。「我々は現在、国内での新型コロナウィルス感染のレッドラインに立っている。今このウイルス感染拡大を抑制するには、全員が責任を持って行動しなければならない。
我々は、再び封鎖を強いられるこのレッドラインを跨ぎたくはない。」
プノンペンにある国内唯一の統合型リゾートであるナガワールドは、3月に11人の従業員が新型コロナの陽性と判明してから閉鎖されたままである。