オーストラリア通信メディア庁(ACMA)は、オンラインおよびフォン・ベッティング向けに国内初の全国自己排除登録制度を構築および導入するため、テクノロジーグループEngine Australiaを任命した。
英国の自己排除登録制度のGAMSTOPと同様、この登録制度は、単一な手順を介して全ての認可済みインタラクティブ賭博サービスプロバイダーから自己排除すること(自己申告による利用制限)が出来るようになる。
この登録は、例えば競馬やスポーツベッティングのサービスの提供など、認可済みオンラインおよびフォン・ベッティングのサービスを幅広く対象としており、登録した人は最短3カ月から生涯にわたり自己を除外することが可能になる。また、プロバイダーはこれらの人々に直接広告を出すなどの販促を行うことはできない。
ACMAのネリダ・オローリン議長(Nerida O’Loughlin)は以下のように述べている。
「この登録制度は、ギャンブルの習慣を変える手助けが必要な人々の状況を改善し、現行の消費者保護措置を補完するだろう。自己排除を選択した場合は、この制度によりアカウントは閉鎖、返金となりそれ以上の広告やプロモーション活動が行われることはない。エンジン社は、英国の自己排除登録制度であるGAMSTOPを設計および開発しており、この保護対策を導入するのに適任である。」
同氏は、ACMAがこの登録制度開発の次の段階に関し、プロバイダーと直ちに協議する予定であると述べ、以下のように説明した。
「協議を通じて、我々はシステムのデザイン設計や登録操作に関する規則について賭博業界と相互に向き合っていくつもりだ。また、消費者や擁護団体と協力して、この登録制度がユーザーのニーズを確実に満たすようにするだろう。これには、堅牢なプライバシー保護措置の導入も含まれている。
同サービスは、2022年半ばまでに開始される予定である。