長崎県と佐世保市がハウステンボスへの誘致を目指すIR(統合型リゾート施設)に関し、公文書を不開示とした県の決定が不服として、同市の市民団体は11日、近く県に審査請求する方針を明らかにした。長崎新聞などが伝えた。
公文書の開示を求めたのは、佐世保市の市民団体「カジノ誘致問題を考える市民の会」(早稲田矩子代表)。
県が設置した審査委員会はことし3月、IRを設置・運営する事業者の選定で、1次審査を通過した3者を発表した。1次審査を通過したのは、50音順に▽「オシドリ・コンソーシアム」▽「カジノオーストリアインターナショナルジャパン」▽「ニキ&チャウフー(パークビュー)グループ」の3者。同団体は審査委員会の1次審査会議の議事録などの公開を求めたが、県は「競争上の地位その他正当な利益を害する恐れがある」などとして開示しないことを決定していた。