フランスのカジノ事業者グループ・パルトゥーシュは、フランスとベルギーでのカジノ閉鎖の影響を受けて、2021年4月30日までの3カ月間のゲーミング粗収益が前年比71.1%減の2,510万ユーロ(約33億円)になったと報告した。
6月10日夜(アジア時間)に発表された同社の2月〜4月間を示す財務報告書によると、新型コロナウィルス感染拡大により、フランスの全カジノとベルギーのオステンドカジノを含むヨーロッパの主要カジノは、3カ月間閉鎖されていた。
スイスのメランとクラン・モンタナにあるカジノは4月19日に再開したが、一方チュニジアのジェルバカジノは午後10時までの営業制限の中、営業を継続していた。
その結果、同社のGGRの大部分がスイス、またスイスとベルギーの両国のオンラインスペースを介して作られ、そこでのGGRは136.6%増加し2,390万ユーロ(約31億円)となった。
2021年4月30日までの6カ月間のグループの総売上高は74.3%減の4,720万ユーロ(約63億円)であり、一方ゲーミング純収益は70.4%減の4,430万ユーロ(約59億円)となった。
しかし、パルトゥーシュはそれらのカジノが第2四半期から数カ月で再開し始めたことを指摘し以下のように述べた。
「201日間の最低限の閉鎖後、フランスのカジノは5月19日水曜日以来、営業を再開している。
午後9時の夜間外出禁止令の制約の下で、スロットマシンと電子形式のテーブルゲームのみ利用可能であったが、それにもかかわらず、営業再開は非常に満足いくものであった。
本日より、テーブルゲームが再開となり夜間外出禁止令は午後11時までとなる。さらに、事業者が利用客1,000人以上の受け入れを決定した施設では、ヘルスパスが義務付けられている。
同社は、日本の和歌山県の統合型リゾート開発におけるクレアベストニームベンチャーズのコンソーシアムパートナーの1社となったことが今週初めに発表された。クレアベストは、和歌山県の公式IR事業者パートナーとしてコンソーシアムと共に指名されており、2022年4月28日までに国に提出するIR開発計画を作成するために県と協働していく予定である。