ランディング・インターナショナル・デベロップメントは、資金調達と新たなハイエンドゲーム顧客へのアクセス向上のための計画の一環として、1億3,880万香港ドル(約19億6,000万億円)の新株予約権の発行を完了した。
704,374,800株の新株は、中国国籍の林佳慧氏を保証人とする投資持株会社ウェルス・ミレニアム・リミテッドが引き受けたもので、ランディングの発行済み株式数の発行前20%、発行後16.67%に相当する。
ランディングによると、林氏は香港の上場企業である中国海外諾信控股有限公司と恒泰裕集団控股有限公司の常務取締役であり、高級航空市場のプライベートジェット機チャーターサービスにおいて顧客とのコネクションを持っているとのこと。
「当社取締役会は、この新株予約権により、当社グループが保証人のプライベートジェット・チャーター顧客とのコネクションを活用し、当社グループの韓国済州島でのリゾートおよびゲーミング事業の潜在的な新規ハイエンド顧客を獲得でき、それによってシナジー効果を生み出せると考えている」。
同社は、済州島にランディングカジノを含む済州神話ワールドを所有および運営している。
この新株予約権による資金調達は、9,100万香港ドル(約12億8,500万円)を済州島神話ワールドの新ホテルの予備開発に、4,750万香港ドル(約6億7,100万円)を既存施設の改修およびアップグレードに使用される予定。
同社は新株の発行が、「当グループの財務比率に悪影響を与える利払い義務が生じないため、負債による資金調達と比べてより望ましい資金調達方法だ」と述べている。
新しい株式構成では、ヤン・ジフイ会長が100%所有するランディング・インターナショナルの持分が42.07%から35.06%に、一般株主の持分が51.63%から43.03%に、ヨー・ジャンフイ氏の持分が6.30%から5.25%に減少した。
同社は最近、2020年度に21億2,000万香港ドル(約299億4,500万円)の損失を計上したが、これは新型コロナウイルスの感染拡大による訪問客数の減少が大きく影響している。