林文子 横浜市長の任期満了に伴い8月22日に投開票される横浜市長選を巡り、「カジノに頼らない横浜」を実現する市長を支援する「横浜未来構想会議」が発足し、議長には「ハマのドン」こと、横浜港ハーバーリゾート協会の藤木幸夫会長(90)が就任した。
会では、横浜市が誘致を進めるIR(統合型リゾート施設)について、「カジノに頼らない横浜」を掲げ、行政の検証、提案などを行うとしている。
地元メディアのテレビ神奈川によると、発足式の後の記念講演会で、藤木議長は「山下ふ頭は地球そのものの『ダイヤモンド』。 横浜の将来をどうするか日本の将来をどうするかそれを占う場所でもある」と述べ、また会では新型コロナの勢いが衰えないことから、「東京オリンピック・パラリンピックの中止」を求めたという。
式典には野党立憲民主党などの関係者も多く見られた。今までの反対派団体などと違い、カジノ反対のワンイシューではなくなっていることなどから、8月に予定されている横浜市長選を強く意識していることが見て伺える。横浜市長選を巡っては、これまでにIR誘致反対の立場をとる横浜市議会議員の太田正孝氏(75)と動物愛護団体の代表理事の藤村晃子氏(47)が無所属での立候補の意向を表明しているが、現職の林文子市長(74)は、立候補するかどうか態度を明らかにしていない。自民党では党の規則として4選目となる林文子氏を公認・推薦することは推奨されていない。自民党としても候補者選びに難航しているようで様々な候補者の名前は噂に上がっているが、今後どうなるかは全く予測できない状況だ。