IR(統合型リゾート施設)事業を巡る汚職事件で、収賄と組織犯罪処罰法違反(証人等買収)の罪に問われた衆院議員秋元司被告(49)の弁護人は21日、東京地裁に保釈を請求した。地裁は同日、請求を却下する決定をした。共同通信が伝えている。
秋元被告側による保釈請求は5回目。秋元議員は収賄罪で起訴後、昨年2月に保釈されたが、贈賄側に偽証を働き掛けた疑いで同8月に再逮捕され、約9カ月勾留が続いている。今月7日にも保釈を請求したが、地裁は11日に却下していた。
事件当時、IRを担当する内閣府副大臣だった衆議院議員の秋元司被告(49)は、2017年と2018年に中国企業500ドットコム社の元顧問らから総額760万円相当の賄賂の提供を受けたとして収賄の罪に問われているほか、贈賄側に裁判での偽証を働きかけたとして証人買収の罪にも問われている。
秋元議員はこれまで一貫して無罪を主張しているが、贈賄側の4人や、証人買収の実行役として秋元議員の共犯とされた4人は、それぞれ贈賄や証人買収を認め一審で有罪判決を受けている。