中国のアワーゲーム・インターナショナル・ホールディングスは、最近解任された取締役の関連株主による現取締役7人の解任要求後、臨時株主総会の招集を余儀なくされている。
4月下旬以降の一連の提出書類によると、同社の株主であるイー・マァン氏(Yu Meng) とグラッシー・マインド・ホールディングス(GlassyMind Holdings Limited)は、7人の取締役の解任決議を求めEGMを開くよう同社に要望書を提出した。具体的な解任理由はそこに明記されていなかったが、グラッシー社は、iRENA Group Co Ltdという別会社の子会社であると知られており、同子会社はアワーゲーム社の前取締役であるガオ・ホォン氏(Gao Hong)を、同社の現ディレクターのうちの1人として迎えている。
ガオ氏はiRENAグループの創設者であるフー・チィァン氏(Ms Fu Qiang)とともに、現在反投票を投じようとしているアワーゲームの取締役の1人マァー・シァォ・フゥア氏(Ma Shaohua)に対し、アライド・eスポーツ・エンターテイメント・インク(アライド・eスポーツ Entertainment Inc)をiRENAへ直接売却することで得られる大半の資金流用を要求した後、5月6日にアワーゲームの取締役会から解任された。
アライド・eスポーツは、ワールドポーカーツアー(WPT)の資産を保有し、米国を拠点とするアワーゲームの合弁子会社である。アワーゲームは現在、アライド・eスポーツとそのWPTブランドを約1億米ドル(約108億円)で売却を交渉中である。
同社が金曜日に提出した書類によると、ガオ氏、フー氏、および3人目の元取締役フー・ウェン氏は、売却代金をiRENAに直接回すことできなかった場合、「会社の運営に支障と困難をきたす」と脅した。
同社はまた、iRENAは「中国で合計30件以上の訴訟に関与しており、判決債務者であり、iRENAは非常に重大なリスクにさらされており、破産して清算される可能性が高い」と主張した。 ガオ氏自身は、中国証券監督管理委員会の北京規制局によって、情報開示に関する関連法規のコンプライアンス違反の責任者の1人として指名されたと付け加えた。
その要望者らはアワーゲームの株式の合計10.21%を保有しており、同社は投票による決着をつけるため6月11日に北京にてEGMを開く予定である。