オーストラリアのスロットマシン開発会社、エインズワース・ゲーム・テクノロジー・リミテッドは、最近の土地売却と新型コロナ発生後の業務量増加により、2021年6月30日までの上半期に、税引前利益が約100万豪ドル(約8,490万)を記録する見込みである。
業界最新情報によれば、同社は2021年3月に同グループ所有のネバダ州にある施設の余剰土地の売却により330万豪ドル(約2.8億円)の利益を得たと伝えた。
また一方、主要市場の新型コロナからの回復が続く中、全体的な市況における継続的な改善による恩恵も受けており、それが同グループにとって21年下半期の収益と収益性の予測改善をする手助けとなった。
外国為替への影響とネバダ州の土地売却を除くと、21年度のグループが基準とするEBITDAは約1,900万豪ドル(約16億円)で、そのうち1,320万豪ドル(約11億円)が下半期に見込まれている。これは会計年度上半期に報告された580万豪ドル(約4.9億円)に対し128%増となる。
同社は以前、2020年12月までの6カ月間の税引き前損失が1,400万豪ドル(約11.8億円)であり、税引き後損失は5,000万豪ドル(約42.4億円)と説明していた。
また、同社はGANリミテッドとの間に、現在また将来的にエインズワース・リアル マネーオン ラインゲームを独占的に使用するという5年間のパートナーシップ契約を結んだことを今週明らかにした。
その3,000万米ドル(約32.6億円)の契約は、現在利用可能な79のユニークなスロットタイトルと定期的に出される様々な新しいゲームコンテンツに対し、独占的なオンライン権利をGANに提供するというものだ。
GANは、ニュージャージー州でのエインズワース社の既存オンライン事業と同様に、ミシガン州とペンシルベニア州での拡張計画もその契約に組み込むだろう。
同契約は2021年7月1日に施行され、エインズワースは22年上半期に1,000万米ドル(約10.8億円)の現金を受け取り、契約の残りの期間内にさらに2,000万米ドル(21.7億円)が現金で支払われる予定である。
同社は、以下のようにも述べている。「弊社は、グローバル市場全体での拠点拡大に取り組み続けているため、このパートナーシップは我々にとって重要な収益基盤を作ることになる。さらには、弊社がオンライン市場拡大に活用できるような高性能なランドベースのコンテンツ開発に専念することを可能にする」。