ブルームベリー・リゾーツの会長兼CEOであるエンリケ・ラソン・ジュニア氏は、同氏が所有するパラニャーケ市のソレアリゾート&カジノ近くの巨大なワクチン接種会場予定地を使用して、ソレアの専有面積を拡大するという思惑を否定している。
フィリピンの実業家は、ワクチン接種会場に選ばれた場所をめぐる最近の混乱の中で、自身を守ることを余儀なくされている。というのも、その場所は政府が所有しナーヨン・ピリピノ・ファンデーション・インク(Nayong Pilipino Foundation, Inc. (以下、NPFI))が管理しているからである。(NPFI)–観光局の一部門。
ABS-CBN News Channelとのインタビューで、ラソン氏は、ワクチン接種会場がソレアに関連しているという話を否定し、代わりに、同氏の望みは、より多くのフィリピン人がワクチン接種を受ける手助けをすることであると主張した。
同氏はまた以下のように述べている。「弊社はすでにソレアを所有しており、ここではない、ケソン市に別の建物を建設している。
この施設は、弊社の計画に最適な場所である。なぜなら有料高速道路のスカイウェイ(SkyWay)につながっており、人々の移動が非常に便利になっているからだ」
同氏のコメントは、同氏の海運会社であるインターナショナル・コンテナ・ターミナル・サービス(International Container Terminal Services, Inc. (ICTSI))の関連慈善団体により発表された文書の後で出されたものであり、同時に大統領府及び新興感染症管理に関する省庁間タスクフォース(IATF)による指示を受けた後も、なぜ未だその施設がNPFIによる承認を受けられていないのか疑問を投げかけている。
ICTSI財団の声明によると、サルバドール・メディアルディア事務局長は、NPFI理事会に対し、「DOH [保健省]またはNTFが、パラニャーケ市のNPFI所有施設を、とりわけ新型コロナのワクチン接種会場及び(または)検疫会場として使用できるようにするために必要なあらゆる措置を行うように指示されたということ。それには、既存の法律、規則及び規制に準拠した方法で、上記の目的に関する決議の実施および対応する契約の締結を含む。」とする覚書も交わした。
ICTSI財団は、NPFIがMOAへの署名を先送りし続けていると述べ、
「その間にも、命を救う同国の集団予防接種プログラムは、年末までに集団免疫を達成するという目標に沿った大量のワクチン確保施及び効率的な接種プログラムがないため遅れを取っている」と話した。
ワクチン接種施設では、1日1万人〜1万2,000人、または月に約30万人にワクチン接種を行う予定である。