韓国の外国人専用カジノ事業者パラダイスは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が続いていることを受け、21年第1四半期の売上高を前年同期比47.7%減、前四半期比7.1%減の966.1億ウォン(約93億5,400万円)と報告した。
同社は、パラダイス・ウォーカーヒル、釜山カジノ、済州グランド、仁川の統合型リゾートのパラダイス シティの4軒のカジノを国内で運営。パラダイス シティは、日本のセガサミーホールディングスとの合弁会社で、パラダイスが55%、セガサミーが45%を出資している。
2020年には1,098億5,000万ウォン(約106億円)の損失を計上。うち592億1,000万ウォン(約57億3,200万円)は12月の四半期に計上されたもので、第1四半期には少なくとも損失を182億ウォン(約17億5,400万円)に抑えることに成功。また、営業損失も20年第4四半期の154億3,000万ウォン(約14億9,400万円)から122億2,000万ウォン(約11億8,300万円)へと若干減少している。
同社が運営する全4軒のカジノは、第1四半期の大半で営業を続けていたものの、ソウルのパラダイス・ウォーカーヒルだけは昨年12月中旬から1月上旬にかけての短期間、営業を停止していた。同社は今なお、世界的な感染拡大の影響を大きく受けており、国際的な観光業はほぼ休止状態となっている。
同国では、2019年の1,750万人に対し、2020年は約250万人の観光客しか受け入れていない。