SciPlay、ロッタリー、デジタル部門の継続的な成長により、サイエンティフィック・ゲームズの21年第1四半期の収益およびEBITDAは前年同期比で増加した一方、純損失は前年同期の1億5,500万米ドル(約169億円)からわずか900万米ドル(約9億7,900万円)に減少した。
この世界的ゲーミング大手の3月期の収益は7億2900万米ドル(約793億円)で、20年第1四半期の7億2500万米ドル(約789億円)からわずかに増加。この改善は、特にヨーロッパをはじめとした世界各地に広がるカジノの閉鎖が妨げとなり、ゲーミング事業の収益は前年同期比23%減の2億4400万米ドル(約265億円)となった。
しかし、SciPlayは28%増の1億5,100万米ドル(約164億円)、ロッタリーは17%増の2億4,800万米ドル(約270億円)、デジタルは12%増の8,600万米ドル(約93億5,600万円)となっている。
連結調整後EBITDAは、全部門で35%増と2桁の成長を遂げ、2億7,000万米ドル(約294億円)となった。
同社の社長兼CEOバリー・コトル氏は、「当四半期も好調で、収益と損益の両方で成長を取り戻せた」とコメント。
「当社の新しいゲーミング戦略と製品ロードマップは、引き続き成功を収めており、当四半期には宝くじ、SciPlay、デジタルの各部門が力強い成長を遂げた。業績から、プレイヤーの思惑に沿ったプラットフォームで彼らを魅了するコンテンツやフランチャイズの強さが示された」。
「当社の経営陣と取締役会は引き続き協力し、当社のポートフォリオの最適化、貸借対照表のレバレッジの解消、および主要成長分野への資本投下を行う中で、株主に価値を提供するために大きな前進を遂げている」。
同グループの21年第1四半期決算発表によると、21年3月31日時点での利用可能な流動資産の換金額は13億米ドル(約1,415億円)で、当四半期中にリボルビング・クレジット・ファシリティー1億5,000万米ドル(約163億円)の任意返済が行われた。
同社はその後、総額94億3,000万米ドル(約1兆262億円)の資金調達と負債返済のために、オーストラリアでの新規株式公開とオーストラリア証券取引所への上場を検討していることが報じられている。