日本のパチンコホール運営会社であるオークラホールディングスは、新型コロナ発生による業績悪化のため、2つのパチンコホールの完全閉鎖を発表した。
同社は、佐賀県のケイズプラザ三日月店と神奈川県のBIG APPLE ユーパーク元住吉店をいずれも2021年5月10日(月)をもって閉店するとし、これらの店舗は2020年後半から徐々に客足を取り戻すことができた他店舗と比較して、満足いく来店客数を回復できなかったと述べた。
ケイズプラザ三日月店の損失は、2020年12月31日までの6カ月間でグループ全体の40.8%を占め、ビッグアップルは1,470万円の損失を出した。ユーパーク元住吉店は22.2%を占め、800万円の損失を計上した。
同社は以下のように述べている。「一般的に不利な経営環境とパチンコ業界の激しい競争を考えれば、経営陣は、パフォーマンスの低いパチンコ店を閉鎖することでさらなる損失を最小限に抑えることと、顧客体験の向上を図ることで、より将来性のあるパチンコホールに資産を集中させることがグループにとってより有益である。
経営陣はこのような資産と業務の合理化が長期的に見てグループの財務実績の安定化と改善に役立ち、グループと株主全体の最善の利益になると信じている。」
同社は、2021年6月期の決算で閉店とされる2ホールの資産の処分が、わずかな損失となるよう望んでいると付け加えた。
この閉店は、先週金曜日、日本政府が発表した新型コロナ感染再拡大阻止のための緊急事態宣言の3週間延長と同時に行なわれ、同社が運営する九州、関東、関西、中国地方のパチンコ店15店舗はそのまま存続となる。
首都圏が対象の緊急事態宣言は、少なくとも5月31日まで延長となり、愛知県と福岡県も対象地域に追加となった。