シンガポールの統合型リゾート、マリーナベイ・サンズ(以下MBS)は先週、同社のショッピングモールが2021年1月から3月までの3ヶ月間で99%の稼働率を記録したことを発表し、リテール部門で力強い回復を見せている。
ラスベガス・サンズが所有・運営するMBSが発表した、今後数ヶ月間での新規店舗オープン計画によると、同社はシンガポールで3ヶ月間続いた新型コロナウイルスのロックダウンを経て、2020年6月に再オープンして以来、20以上の新規および旗艦店を迎え入れてきた。
世界初となる水上のアップルストアのほか、中国の高級宝飾品ブランドのQeelin、アメリカの高級紳士服ブランドのThom Browne、イタリアの現代紳士服ブランドStone Island、スイスの時計メーカーBovet Fleurierなど、高級ファッションストアはその一部。
「ザ・ショップス アット マリーナベイ・サンズは、受賞歴のあるレストランやコンセプトブティックなど、既存の安定した店舗の拡大を目指し、現在の状況下で堅調な業績を記録し続けている」と同社は述べた。
「21年第1四半期のショッピングモールの稼働率は99%で、高級店を中心に回復の兆しが見られた」。
ザ・ショップス アット マリーナベイ・サンズには今後、シンガポールを拠点とするパリのオーダーメイド香水ブランドのMaison21G Paris、韓国の高級スキンケアブランドThe History of Whoo、イタリアのリネン&ライフスタイルブランドのFrette、ロンドンをイメージした高級ホーム&リビングブランドのSilky Miracleなどに加えて、さらに多くの飲食店がオープンする予定。
マリーナベイ・サンズのリテール部長であるヘーゼル・チャン氏は、「リテール業界では敏捷性と適応性が重要な時期に、リテールパートナー各社にザ・ショップスを信頼していただき、勇気づけられている」とコメント。「アジアを代表するショッピングデスティネーションとして、忠実な顧客を魅了し続けるための創造性や適切な店舗構成を備えており、渡航規制の解除に向け、海外からの観光客を迎える準備中である」。