カンボジアの国境に隣接する町バヴェットでは、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、スヴァイリエン州のメン・ビボル知事が多くのカジノを含む施設に閉鎖を命じた。
プノンペン・ポスト紙によると、バヴェット・モック・ベイ・インターナショナル・エンターテイメント、ニューワールド・カジノおよびグッドラック・カジノなどの施設が、州内の移動を緊急事のみに制限する広範な規制の一環として、閉鎖を命じられた。
保健省によると、同州の新型コロナウイルスの感染者数は304人を記録しており、そのうち230人が4月19日に新規感染者として報告された。
同国では規制の拡大が続いており、首都プノンペンでは現在、4月28日までの2週間、ロックダウンが実施されている。
今回の感染拡大は、2021年2月20日に4人の中国人が賄賂を渡して検疫ホテルを抜け出し、一連のナイトクラブを訪れたことが発端。そのうち2人から陽性反応が出て、同国初の大規模な感染拡大が発生した。
月曜日には全国で624人の新規感染者が報告され、感染拡大開始以来の全国の患者数は7,000人を超えている。
プノンペンには同国唯一の統合型リゾートであるナガワールドがあるが、11人の従業員から陽性反応が出たため、3月1日に営業を停止。事業者のナガコープは今回の営業停止を受け、ナガワールドで「実施中の予防および防止措置をより徹底的に見直すと同時に、従業員および訪問客全員の安全を確保するために、施設全体の消毒も行う」と述べた。
シアヌークビルも3月初旬に市境を封鎖し、沿岸部への不要な移動を禁止した。ベトナムとの国境に位置するバヴェットは、これまで自国のカジノに入れなかったベトナム人に人気のスポットである。