カンボジアの首都プノンペンは、新型コロナウイルスの感染者急増に歯止めをかけるべく、2週間のロックダウンを決定した。
今回の感染者急増は、2021年2月20日に中国人4名が賄賂を受け取って隔離ホテルを抜け出し、一連のナイトクラブを訪れたことが発端となっている。そのうち2名から陽性反応が出て、同国初の大規模感染拡大が発生した。水曜日には177名の新規感染者が報告され、2月20日の事件に関連する患者数は合わせて4,337名となっている。
同国のフン・セン首相は水曜日、同市を4月28日までの2週間、ロックダウンすると発表。
同市の住民はロックダウン中、食料品の買い物や医療目的以外での外出ならびに無許可での出勤が許可されない。また、 2人以上で一緒に運動することも認められていない。
また、必要性のない事業はほぼ閉鎖され、屋外での集会も禁止される。
同市には国内唯一の統合型リゾート、ナガワールドがあり、従業員11名から陽性反応が出たため、3月1日に営業を停止した。事業者であるナガコープは当時、同リゾートが営業を停止することで、「従業員と来場客を守るために施設全体の消毒を並行して行いながら、すでに実施している予防策と防止策をより徹底的に見直す」と述べた。
シアヌークビルも3月初旬に市境を封鎖し、沿岸部にある同市への不要な移動を禁止している。